チャート分析のRSIの見方|70・30だけで判断しない確認手順
RSIが70を越えたから売り、30を下回ったから買い、と機械的に読んでいませんか。RSIは過去の価格変化を数値にした指標です。チャート分析では、数値の水準・その推移・元の価格を一緒に確認します。この記事ではMT5の期間14・終値を使い、観察の順序を説明します。
RSIは何を表す指標か
RSIは0〜100の範囲で、一定期間の上昇と下落の値幅のバランスを表すオシレーターです。単に陽線が何本あったかを数えたものでも、上昇する確率を示したものでもありません。70と30はよく使われる目安ですが、到達後すぐに反転することを意味しません。
基本的な定義と計算式はMetaTrader 5公式RSIヘルプに記載されています。ここでは設定を固定し、チャートとの対応を読み取ることに絞ります。
MT5実チャート:価格とRSIを上下で対応させる

上段が価格、下段がRSIです。同じ時刻を上下で対応させ、RSIが低くなったときの価格の位置を確認します。9月10日〜11日付近にはRSIが30近辺へ近づく場面が繰り返し見られます。最初に低くなった時点を、下落の終点と決めつけられないことを観察する材料です。
画像左上の「RSI(14)」は設定期間を確認する表示です。その横の数値は画面右端に対応する指標値で、画像全体の平均やパターンの成績ではありません。
設定するときに残す4項目
| 項目 | この記事の設定 | 確認する理由 |
|---|---|---|
| 期間 | 14 | 時間足に対する本数が変わると比較条件が変わる |
| 適用価格 | Close(終値) | 別の価格を使うと値が変わる |
| 時間足 | H1(1時間足) | 14日分と混同しない |
| 配信元・銘柄 | XMTrading・GOLD | 足の作られ方や価格系列をそろえる |
MT5でRSIを追加するときは、名前だけでなく設定画面の期間と適用価格も確認します。別のサイトの数値と一致しない場合は、設定・足の時刻・配信元を順に比べましょう。
70・30を見る前後の確認手順
- 対象が形成中の足か確定足かを区別します。
- RSIが70より上、30より下、その間のどこにあるか記録します。
- 価格が高値・安値を更新しているか、横ばいかを確認します。
- 目安線に到達した後、すぐ戻ったか、近くにとどまったかを別々に記録します。
- 同じ条件の例を並べます。反発した場面だけを集めません。
ダイバージェンスは確認点をそろえる
価格が高値を更新したのに、対応するRSIの高値は切り下がるような食い違いをダイバージェンスと呼びます。低値側にも対応する考え方があります。ただし、食い違いだけで転換が確定したとは言えません。
比較する価格の山とRSIの山が同じ時間帯に対応しているか確認しましょう。後から都合のよい別々の山を結ぶと、説明だけがきれいになります。山・谷が確認できた時刻も残し、その頂点で直ちに判断できたことにしないようにします。
よくある疑問
14期間が最もよい設定ですか?
ここでは一般的な設定例として14を使っています。最適性や利益を検証した結果ではありません。まず比較条件をそろえることが目的です。
RSIが50を越えたら上昇トレンドですか?
RSIの水準と価格のトレンド判定は別です。元の価格の高値・安値も確認し、指標の一本の線だけで相場全体を決めないようにします。
MT5実例3つ:RSI14を価格と一緒に読む
実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。
下段のRSIは期間14、適用価格は終値です。70・30は過熱の目安で、売買を確定する線ではありません。価格が高値を更新し続ける間に70以上が続くこともあるので、先に上段の高安値を確認します。
実例1:GOLD H1、2026/09/10 23:00までの表示

GOLDは急な下げに対応するRSIの低下を上下で追います。30への到達を底の時刻と決めず、その後の価格の安値更新が止まるかを確認する練習です。
| 確認項目 | 値 |
|---|---|
| 集計した直近210本の開始 | 2026/08/28 19:00 |
| 集計した区間の安値 | 4282.31 |
| 集計した区間の高値 | 4529.21 |
| 最後の確定足の終値 | 4316.39 |
表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。
実例2:USDJPY H1、2025/09/10 00:00までの表示

USDJPYではRSI50の上下と価格の往復を照合します。50を一回越えただけの動きと、価格が前の高値も越える動きの違いを記録します。
| 確認項目 | 値 |
|---|---|
| 集計した直近210本の開始 | 2025/08/28 07:00 |
| 集計した区間の安値 | 146.296 |
| 集計した区間の高値 | 149.126 |
| 最後の確定足の終値 | 147.366 |
表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。
実例3:EURUSD H1、2026/07/20 00:00までの表示

EURUSDでは価格の山を二つ選び、同じ時刻のRSIの山を比較します。価格だけが高値更新した場合も、ダイバージェンス候補にとどめ、次の安値割れの有無を別に確認します。
| 確認項目 | 値 |
|---|---|
| 集計した直近210本の開始 | 2026/07/07 07:00 |
| 集計した区間の安値 | 1.13751 |
| 集計した区間の高値 | 1.14816 |
| 最後の確定足の終値 | 1.14260 |
表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。
設定と表示の定義はMetaTrader 5公式ヘルプで確認できます。
