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トリプルトップとは?三尊との違いとMT5の実チャート3例

トリプルトップは、近い価格帯に3つの山ができる形です。上昇が同じ付近で止められている状況を整理できますが、3回止まったことだけで次の下落が決まるわけではありません。山の間の安値付近を下へ抜けるかを確認します。本記事は山の数よりも、高さの関係と下側の確認線に注目します。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

トリプルトップの形を、線と順番で理解する

トリプルトップの基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. 対象の3つの山に向かう上昇を確認する。全体が下降中なら、戻りの中の短期的な形として位置づける。
  2. 3つの高値を比較する。完全な同値でなくても同じ抵抗帯として説明できるか、中央だけ突出していないかを見る。
  3. 山の間の2つの谷から下側の確認線を考える。谷の高さが近ければ水平帯、違いが大きければ斜めの線と水平安値の両方を区別しておく。
  4. 3つ目の山の後、価格が下側へ抜けたかを確認する。斜めの線を割っても、低い方の谷をまだ割っていない場合は確認の強さを分けて記録する。

3つの山を「同じ抵抗帯」として比べる

三尊は中央が突出する形、トリプルトップは3つの山が近い帯にある形です。実際の価格は完全一致しません。3つの山の差を、その山から谷までの下落幅と比較すると、少しのヒゲ差なのか、中央だけ大きく高いのかを判断しやすくなります。「何pips以内なら成立」という共通の基準はありません。

3回目の高値を付けた時点では、抵抗帯を上へ抜ける可能性も残ります。上側に水平の抵抗帯、下側に切り上がる安値があれば、上昇三角形としても読めます。山が3つあるという理由だけで、下落する前提を作らないようにします。

斜めのネックラインと、低い谷の価格を分ける

②と④の谷を結んだ線をネックラインとして表示します。谷の高さが違えば斜めになります。上向きの線を割っても、②・④の低い方の安値をまだ割っていないことがあります。本記事では「終値で斜めの線を割った時点」と「2つの谷の安値をともに割った時点」を区別します。

低い方の谷まで割る確認を選べば、線だけの確認より遅くなることがあります。その分だけ売りを考える価格も低くなるため、確認が増えたことと残る値幅が大きいことは同じではありません。先に自分が使う条件を決めます。

箱の高さから測る目標候補

ここではFidelityの資料に合わせ、3つの山・2つの谷の最高値と最安値の差をHとし、最安値−Hを候補とします。斜めのネックラインを割った足の終値からHを引く計算とは別です。山と谷が作る価格帯を、下側へもう1つ置くと考えると分かりやすくなります。

3回目の山があるから候補を3倍遠くする、といった計算ではありません。低い方の谷より手前で線だけを割った例は、測定の前提となる箱の下抜けがまだ弱い候補として掲載します。途中に過去の支持帯があれば、測定価格より先にその帯との距離を確認します。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

中央が高い三尊天井と、3つの山が近いトリプルトップは区別します。ダブルトップの後に価格が戻り、3つ目の山ができることもありますが、山が増えた分だけ強いと判断できる根拠はありません。山の間の谷が切り上がる形は、上昇三角形のようにも読めます。名称を1つに決めるより、上側と下側のどちらを抜けたかを明示しましょう。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:EURUSD・1時間足

全体図では先行下落があり、その後の戻りの3つの山です。3高値は近い帯に並びますが、相場全体の大天井と断定する形ではありません。山の間の谷から確認線を引いています。

トリプルトップ実例1の全体図:EURUSD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 1時間足。紫の確認足 2026/07/01 15:00 の後、2026/07/07 09:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルトップ実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①山1 2026/06/26 15:00 1.14330
②谷A 2026/06/29 00:00 1.13786
③山2 2026/06/29 19:00 1.14297
④谷B 2026/06/30 08:00 1.13816
⑤山3 2026/06/30 18:00 1.14357

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=1.13786、④=1.13816なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3高値の最大差は6.0pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ57.1pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/07/01 15:00開始の足です。その確定終値は1.13701、同じ足にある確認線は約1.13845。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

この確認足では、低い方の谷も終値で割っています。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値1.14357−最安値1.13786=H0.0057100。候補は低い方の谷1.1378600−H=約1.13215です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約48.6pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2026/06/26 05:00の安値1.13531も確認します。確認終値からは約17.0pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/07/01 16:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は1.13608で、測定候補1.13215には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2026/07/01 16:00〜2026/07/07 09:00で、価格範囲は1.13608〜1.14717、最後の足の終値は1.14289です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの山の抵抗帯を上抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:USDJPY・15分足

先行上昇の後、3つの山が近い帯に並び、谷は切り上がっています。上昇三角形にも読める形が下側へ出た例です。3回の上値抑制だけで事前に方向を決めないための比較に使えます。

トリプルトップ実例2の全体図:USDJPY 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 15分足。紫の確認足 2026/08/07 04:15 の後、2026/08/10 02:45 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルトップ実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①山1 2026/08/06 19:15 158.544
②谷A 2026/08/06 22:00 158.285
③山2 2026/08/06 23:15 158.499
④谷B 2026/08/07 00:00 158.332
⑤山3 2026/08/07 01:00 158.493

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=158.285、④=158.332なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3高値の最大差は5.1pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ25.9pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/08/07 04:15開始の足です。その確定終値は158.405、同じ足にある確認線は約158.432。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

ただしこの確認足では、低い方の谷を終値ではまだ割っていません。箱の下抜けまで確認した実例としては扱いません。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値158.544−最安値158.285=H0.25900。候補は低い方の谷158.28500−H=約158.026です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約37.9pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

形の前180本の局所的な山・谷を同じ条件で調べると、確認終値と測定候補の間に明確な中間点はありませんでした。途中に障害がないという意味ではありません。より左側と上位足の水平帯も確認します。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

最初の15本の確認では、終値で確認線の内側へ戻る足はありませんでした。これは先へ伸び続けたことの証明ではなく、初動だけの観察です。

その後90本の範囲では、2026/08/07 15:30開始の足が安値で測定候補158.026へ初めて触れています。到達したことと、その間に有利な価格で注文・決済できたことは別です。

90本の範囲は2026/08/07 04:30〜2026/08/10 02:45で、価格範囲は156.660〜158.466、最後の足の終値は157.896です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの山の抵抗帯を上抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:GBPUSD・1時間足

戻り上昇の中で近い高値を3回付けています。斜めの下側線を割った後、右側では価格が再び上昇します。線割れと、箱の下側を越える下落の継続を区別する例です。

トリプルトップ実例3の全体図:GBPUSD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GBPUSD 1時間足。紫の確認足 2025/02/19 18:00 の後、2025/02/25 12:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルトップ実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①山1 2025/02/14 16:00 1.26292
②谷A 2025/02/17 01:00 1.25769
③山2 2025/02/17 21:00 1.26340
④谷B 2025/02/18 15:00 1.25814
⑤山3 2025/02/19 00:00 1.26391

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=1.25769、④=1.25814なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3高値の最大差は9.9pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ62.2pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/02/19 18:00開始の足です。その確定終値は1.25705、同じ足にある確認線は約1.25846。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

この確認足では、低い方の谷も終値で割っています。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値1.26391−最安値1.25769=H0.0062200。候補は低い方の谷1.2576900−H=約1.25147です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約55.8pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/02/14 07:00の安値1.25488も確認します。確認終値からは約21.7pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/02/19 22:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は1.25622で、測定候補1.25147には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/02/19 19:00〜2025/02/25 12:00で、価格範囲は1.25622〜1.26897、最後の足の終値は1.26247です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの山の抵抗帯を上抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

抵抗帯の中で先回りすると、上へ抜けて上昇が再開する可能性があります。下へ抜けてからも同じ帯へ戻ることがあります。斜めの確認線だけを割った例と、2つの谷の安値をともに割った例を混ぜて成功率を語らないようにします。この記事の3例は説明のために選んだもので、出現頻度や優位性を検証した集計ではありません。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

逆三尊の見方|3つの谷とネックラインをMT5実例3つで確認

逆三尊は、下落の後に3つの谷が並び、中央の谷が左右より深くなる形です。三尊天井を上下に反転させた形で、上昇への転換候補として観察します。中央の谷を底だと断定するための名前ではありません。2つの戻り高値を結んだ線を上へ抜けるまでは、下降途中の往復で終わる可能性もあります。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

逆三尊の形を、線と順番で理解する

逆三尊の基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. 左側の下落を確認する。チャートを狭く切り出して谷だけ数えると、レンジの小さな上下まで逆三尊に見えてしまう。
  2. 左の谷、中央の最も深い谷、右の谷を順に探す。右の谷が中央より高い位置で止まったかを見る。
  3. 谷の間にある2つの戻り高値を結ぶ。これが逆三尊のネックラインで、谷の底を結ぶ線ではない。
  4. 右の谷を作った後、終値がネックラインの上へ出るか確認する。斜めの線では、過去の戻り高値の価格と単純比較しない。

谷を数える前に、直前の下落を確認する

①の左肩から③の頭へ安値を更新し、⑤の右肩では中央の安値まで下げられなかった、という順で読みます。下落が続く中に出る小さな反発なのか、大きな下落の終盤なのかは、引いた全体図と上位足で分けます。右肩が中央より浅いだけでは、戻り高値を超えたことにはなりません。

三尊天井と逆三尊では、ネックラインの起点が入れ替わります。逆三尊は谷の底を結ぶ線ではなく、谷の間の②・④の戻り高値を結びます。谷を結んだ右上がりの線を越えた、という別の現象と混同しないでください。

左右の谷とネックラインの傾きを分ける

右肩が左肩より浅いなら、右側の安値が切り上がっています。右肩が左肩より深くても、中央より浅ければ逆三尊の候補として読めますが、左肩と同じ支持帯が守られたとは言えません。③より深い谷になった場合は、当初の逆三尊候補から外れます。

右上がりのネックラインは時間とともに高くなるので、越えるべき価格も上がります。右下がりなら線が下がってくるため、以前の戻り高値を更新せずに線を越えることがあります。斜めの線を越えたこと、②と④の高い方を超えたこと、上位足の抵抗帯を超えたことは、別々の確認です。

上値の候補と、押し戻されたときの確認

中央の安値から、中央と同じ足のネックラインまでの縦の高さがHです。上値候補=抜け位置のネックライン+H。線が傾く場合は、頭の足の線の価格と、抜けた足の線の価格を別々に求めます。図で見える斜めの距離をそのまま足しません。

線を越えた後に押したら、線の上で止まったのか、確定足が線の下へ戻ったのかを見ます。後に目標へ触れた例でも、その前に線の下へ戻っていれば、最初の上抜けから素直に続いた実例とは分けます。中央の安値を再び割ったときは、底候補の維持を見直す材料です。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

トリプルボトムは3つの谷がおおむね同じ深さです。逆三尊では中央だけが明確に深くなります。底値が大きく切り下がっている途中や、右の谷が中央を下回った場面では、きれいな逆三尊として扱いにくくなります。左右の谷の時間幅が違っても、それだけで否定する必要はありませんが、線の位置を説明できることが先です。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:USDJPY・15分足

先行下落の後、中央の谷③が最も深く、⑤はその安値を更新していません。ネックラインは右下がりです。最初の上抜けの後に下へ戻り、その後に候補へ届く順序を全体図で追う例です。

逆三尊実例1の全体図:USDJPY 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 15分足。紫の確認足 2026/08/20 07:45 の後、2026/08/21 06:15 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
逆三尊実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2026/08/19 19:45 158.306
②山A 2026/08/19 20:45 158.602
③頭 2026/08/20 01:00 158.013
④山B 2026/08/20 04:45 158.553
⑤右肩 2026/08/20 05:00 158.290

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=158.602、④=158.553なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より1.6pips低い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/08/20 07:45開始の足です。その確定終値は158.560、同じ足にある確認線は約158.535。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は158.013、③と同じ足のネックラインは約158.576。縦の差H=0.56297です。目標候補=抜け位置の線158.53463+H0.56297=約159.098。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約53.8pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

形の前180本の局所的な山・谷を同じ条件で調べると、確認終値と測定候補の間に明確な中間点はありませんでした。途中に障害がないという意味ではありません。より左側と上位足の水平帯も確認します。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/08/20 09:15開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

その後90本の範囲では、2026/08/20 21:00開始の足が高値で測定候補159.098へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2026/08/20 08:00〜2026/08/21 06:15で、価格範囲は158.188〜159.172、最後の足の終値は158.992です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を下抜く押しです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:EURUSD・4時間足

大きな下落の後に中央の深い谷を作っています。②から④へ戻り高値が上がるので、ネックラインは右上がりです。線を越えても、測定した高さ全体を伸ばすとは限らないことを確認します。

逆三尊実例2の全体図:EURUSD 4時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 4時間足。紫の確認足 2025/08/06 16:00 の後、2025/08/27 16:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
逆三尊実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/07/29 16:00 1.15180
②山A 2025/07/30 04:00 1.15717
③頭 2025/08/01 12:00 1.13907
④山B 2025/08/01 20:00 1.15960
⑤右肩 2025/08/05 12:00 1.15268

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=1.15717、④=1.15960なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より8.8pips高い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/08/06 16:00開始の足です。その確定終値は1.16336、同じ足にある確認線は約1.16218。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は1.13907、③と同じ足のネックラインは約1.15930。縦の差H=0.0202262です。目標候補=抜け位置の線1.1621819+H0.0202262=約1.18241。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約190.5pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/06/24 16:00の高値1.16409も確認します。確認終値からは約7.3pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/08/08 08:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も高い価格は1.17418で、測定候補1.18241には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/08/06 20:00〜2025/08/27 16:00で、価格範囲は1.15731〜1.17418、最後の足の終値は1.16373です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を下抜く押しです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:GOLD・1時間足

広い範囲では上昇後の急落があり、その途中の反発に逆三尊候補ができています。左肩・中央・右肩を切り抜くと底に見えやすい例ですが、右側には再下落が残ります。

逆三尊実例3の全体図:GOLD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GOLD 1時間足。紫の確認足 2025/04/25 01:00 の後、2025/04/30 22:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
逆三尊実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/04/23 01:00 3312.61
②山A 2025/04/23 04:00 3386.40
③頭 2025/04/23 17:00 3260.04
④山B 2025/04/24 04:00 3367.25
⑤右肩 2025/04/24 09:00 3314.65

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=3386.40、④=3367.25なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より2.04ドル幅高い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/04/25 01:00開始の足です。その確定終値は3367.00、同じ足にある確認線は約3350.60。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は3260.04、③と同じ足のネックラインは約3375.58。縦の差H=115.5361です。目標候補=抜け位置の線3350.5978+H115.5361=約3466.13。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約99.13ドル幅です。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/04/21 17:00の高値3430.14も確認します。確認終値からは約63.14ドル幅の距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/04/25 02:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も高い価格は3368.01で、測定候補3466.13には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/04/25 02:00〜2025/04/30 22:00で、価格範囲は3265.11〜3368.01、最後の足の終値は3295.78です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を下抜く押しです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

上抜け後に戻る場面を確認するときは、線の上で下げ止まるか、再び下へ潜るかを分けて記録します。『ネックラインに戻ったら必ず上がる』と決めつけると、抜けが続かなかった実例を見落とします。中央の谷から線までの高さを使う測定値も、将来の上値を保証しません。上位足の抵抗帯が近ければ、そこまでの距離も確認します。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」、Schwab「Identifying Head-and-Shoulders Patterns」。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

三尊天井の見方|ネックラインの引き方とXM・MT5の実例3つ

三尊天井は、上昇した後に3つの山が並び、中央の山が左右より高くなる形です。英語ではヘッド・アンド・ショルダーズと呼ばれます。山を見つけただけでは下落への転換は確認できません。山の間にある2つの谷を結ぶネックラインを、価格が下へ抜けるかを観察します。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

三尊天井の形を、線と順番で理解する

三尊天井の基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. まず形の左側を見る。高値や安値を切り上げていたか、少なくとも対象の山へ向かう上昇があったかを確認する。
  2. 左の山を左肩、中央の最も高い山を頭、右の山を右肩とする。左右の高さと幅は完全一致しなくてよいが、中央が明確に高いことを確かめる。
  3. 左肩と頭の間の谷、頭と右肩の間の谷を結ぶ。右肩の安値や、見やすい水平価格へ線を付け替えない。
  4. 右肩の後、ネックラインより下で足が確定するかを見る。線が傾いている場合は、その足の時刻における線の価格と終値を比べる。

左肩・頭・右肩を、上昇の流れの中で読む

左肩は上昇がいったん止まった山、頭はその後の高値更新、右肩は頭まで届かなかった再上昇です。「高値更新→押し→更新できない戻り」の順番が見えることに意味があります。3つの山だけを切り抜くと、下降中の戻りや大きなレンジにも同じ輪郭を見つけられます。まず左側まで引いて、どの上昇が失速した候補なのかを確かめます。

中央が明確に高ければ、左右の肩が完全な同値になる必要はありません。ただし、右肩が頭を上回ったら、その5点による三尊候補は作り直しです。チャートの右側が見えてから、別の山を頭へ移すと検証条件が変わります。候補を見つけた時点の5点を記録しましょう。

「右肩上がり」と「ネックライン右上がり」は別

右肩が左肩より高い形は、頭を超えなかった一方で、戻りの買いも残っている形です。右肩が左肩より低ければ戻りが浅い形ですが、それだけで下落の大きさや勝率は決まりません。肩の高低は①と⑤、ネックラインの傾きは②と④を比較します。この2組を混ぜないことが大切です。

ネックラインが右上がりなら、時間とともに確認線の価格が上がります。そのため、以前の谷の安値を更新しなくても線を割る場合があります。右下がりなら確認線の価格も下がるので、価格がより低くなって初めて終値で割れる場合があります。水平なら基準価格が変わりません。「傾きが違うと、同じ終値でも完成の判定時点が変わる」という違いであり、傾きだけからその後の値幅は断定できません。

成立後の目標候補を、縦の高さで測る

頭の高値から、頭と同じ足にあるネックラインまでの縦の差をHとします。斜めの線の長さを測ったり、頭の高値から抜けた足の終値を引いたりする計算ではありません。次に、抜けを確認した足の位置にあるネックラインの価格からHを引きます。目標候補=抜け位置のネックライン−Hです。

たとえば頭150.00、頭の足のネックライン148.00ならHは2.00です。抜けた足の線が148.20なら候補は146.20。確認足の終値が148.00なら、そこから候補までの差は1.80で、Hの2.00とは違います。実際に注文できる価格、費用、途中の支持帯も別に考えます。この高さによる考え方はSchwabとWileyの資料を参照し、以下の価格は当サイトが実データから計算しています。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

トリプルトップは3つの山がおおむね同じ高さです。三尊天井は中央が高いことが特徴です。両者は似た反転候補ですが、同じ名前ではありません。また、右肩が伸びて頭を上回れば、当初想定した三尊の形から外れます。形を維持するために中央の山を別の場所へ移し続けないことが大切です。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:GOLD・1時間足

全体図の左側には大きな下落があり、その後の局所的な戻り上昇でできた三尊候補です。①から③へ高値を更新し、⑤は③を超えませんが①より高くなっています。右肩が高い三尊と、全体相場の天井を分けて読む例です。

三尊天井実例1の全体図:GOLD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GOLD 1時間足。紫の確認足 2026/05/11 03:00 の後、2026/05/15 01:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
三尊天井実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2026/05/06 13:00 4722.90
②谷A 2026/05/06 15:00 4660.23
③頭 2026/05/07 18:00 4764.62
④谷B 2026/05/08 01:00 4676.87
⑤右肩 2026/05/08 09:00 4734.56

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=4660.23、④=4676.87なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より11.66ドル幅高い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/05/11 03:00開始の足です。その確定終値は4683.35、同じ足にある確認線は約4689.87。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は4764.62、③と同じ足のネックラインは約4673.75。縦の差H=90.8700です。目標候補=抜け位置の線4689.8700−H90.8700=約4599.00。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約84.35ドル幅です。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2026/04/27 03:00の安値4671.94も確認します。確認終値からは約11.41ドル幅の距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/05/11 15:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は4638.10で、測定候補4599.00には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2026/05/11 04:00〜2026/05/15 01:00で、価格範囲は4638.10〜4773.29、最後の足の終値は4662.20です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を上抜く戻りです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:GOLD・1時間足

2025年5月のGOLD・1時間足です。全体図では5月中旬の安値から反発し、①・③・⑤の3つの山へ進む流れを残しました。⑤は①より低い一方、②・④の谷はわずかに切り上がります。「右肩下がり」と「ネックライン右上がり」が同時に存在する例です。

三尊天井実例2の全体図:GOLD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GOLD 1時間足。紫の確認足 2025/05/29 01:00 の後、2025/06/03 22:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
三尊天井実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/05/22 06:00 3345.34
②谷A 2025/05/22 17:00 3279.04
③頭 2025/05/23 20:00 3365.84
④谷B 2025/05/27 17:00 3284.94
⑤右肩 2025/05/28 12:00 3325.38

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=3279.04、④=3284.94なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より19.96ドル幅低い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/05/29 01:00開始の足です。その確定終値は3286.33、同じ足にある確認線は約3287.58。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は3365.84、③と同じ足のネックラインは約3281.33。縦の差H=84.5104です。目標候補=抜け位置の線3287.5818−H84.5104=約3203.07。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約83.26ドル幅です。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/05/21 04:00の安値3285.26も確認します。確認終値からは約1.07ドル幅の距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/05/29 13:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は3245.32で、測定候補3203.07には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/05/29 02:00〜2025/06/03 22:00で、価格範囲は3245.32〜3392.02、最後の足の終値は3352.52です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を上抜く戻りです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:USDJPY・1時間足

上昇後、③の頭を更新できない⑤の右肩ができています。右肩は左肩より低く、②から④へ谷も下がるので、ネックラインは右下がりです。候補へ後に届いても、途中の反発を含むことに注目します。

三尊天井実例3の全体図:USDJPY 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 1時間足。紫の確認足 2025/09/05 15:00 の後、2025/09/11 09:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
三尊天井実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/09/02 15:00 148.935
②谷A 2025/09/02 17:00 147.925
③頭 2025/09/03 10:00 149.126
④谷B 2025/09/04 04:00 147.780
⑤右肩 2025/09/04 18:00 148.768

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=147.925、④=147.780なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より16.7pips低い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/09/05 15:00開始の足です。その確定終値は147.287、同じ足にある確認線は約147.635。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は149.126、③と同じ足のネックラインは約147.855。縦の差H=1.27143です。目標候補=抜け位置の線147.63500−H1.27143=約146.364。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約92.3pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/08/27 20:00の安値147.281も確認します。確認終値からは約0.6pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/09/08 00:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

その後90本の範囲では、2025/09/09 12:00開始の足が安値で測定候補146.364へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2025/09/05 16:00〜2025/09/11 09:00で、価格範囲は146.296〜148.565、最後の足の終値は147.711です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を上抜く戻りです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

右肩付近で先に下落を決めつけると、まだ上昇が続く場面に巻き込まれます。一方、抜けを確認した後でもネックラインへ戻ることがあります。戻りを待つ場合は、戻らず下落する可能性も含めて観察します。頭からネックラインまでの高さを下へ移した価格は測定上の参考であり、到達が約束された目標ではありません。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」、Schwab「Identifying Head-and-Shoulders Patterns」、Wiley刊行書のチャートパターン解説抜粋。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

チャート分析のMACDの見方|MT5の棒・シグナル・ゼロラインの違い

MACDを見るとき、まず確認したいのはその棒や線が何を表しているかです。MT5標準のMACDでは、棒がMACD本体、赤い点線がシグナルとして表示されます。MACDとシグナルの差を棒にする別の表示と混同すると、同じ「ゼロを越えた」という説明でも意味が変わります。

MACD・シグナル・ゼロラインを分ける

要素MT5標準の12・26・9での意味
MACD本体終値の12期間EMA−26期間EMA
シグナルMACD本体の9期間SMA
ゼロライン短期EMAと長期EMAの差が0の位置

EMAは指数平滑移動平均、SMAは単純移動平均です。計算の定義はMetaTrader 5公式MACDヘルプで確認できます。この記事は標準のMACDを対象とし、追加インジケーターの表示は別に確認してください。

MT5実チャート:棒と赤い点線を見る

GOLDのH1とMT5標準MACD。灰色の棒がMACD本体、赤い点線が9期間SMAのシグナル
XMTrading・GOLD・H1。2026年9月13日撮影。MACDはFast EMA 12、Slow EMA 26、MACD SMA 9、適用価格Close。横軸は配信元のサーバー時刻です。 画像を押すと拡大できます。

下段の灰色の棒はゼロからMACDの値まで伸びています。赤い点線はその値を平均したシグナルです。棒がマイナス側でも、棒の先端が赤い線より上にある場合があります。その状態と「MACDがゼロより上」は同じではありません。

左上の数値は右端の指標値に対応します。過去の特定の足を読むときは、その時刻の棒とシグナルを確認し、左上の最新表示を過去全体の数値として使わないようにします。

二種類のクロスを混ぜない

1. MACDとシグナルを比較
2. MACDとゼロを比較
3. 元の価格を確認
観察する交差分かること同じではないもの
MACDがシグナルを上回るMACDがその平均より上にある短期EMAが長期EMAより上にあるとは限らない
MACDがゼロを上回る短期EMAが長期EMAより上にある次の価格が上昇する保証ではない
MACDがシグナルを下回るMACDがその平均より下にある価格が必ず下落し続けるわけではない

クロスを見つけても、すでに価格が大きく動いた後の場合があります。MACDは価格から計算するため、山や谷そのものと同時に確認できるとは限りません。

他のツールと棒の意味が違う場合

別のチャートツールでは、MACD本体とシグナルを二本の線で描き、その差をヒストグラムにすることがあります。この場合の棒のゼロ越えは、MACDとシグナルの交差に対応します。MT5標準の棒のゼロ越えとは比較対象が違います。

見た目の色だけで同じものと判断せず、指標名・計算式・シグナルの平均方法を確認してください。標準表示とカスタム指標、あるいはSMAとEMAを使うシグナルでは、クロスの時刻が変わることもあります。

MT5で読むための5手順

  1. MACDの設定を12・26・9、Closeとして記録します。
  2. 対象の時間足と、確定足か形成中かを確認します。
  3. 棒の先端がシグナルの上か下かを記録します。
  4. 同じ棒がゼロの上か下かを別の欄に記録します。
  5. 元の価格の高値・安値と照合し、横ばいで交差が続く例も残します。

H1の12期間は12本の1時間足で、12日ではありません。比較する画面の時間足をそろえましょう。形成中の足では値や交差状態が変わるため、確定前のスクリーンショットには「未確定」と付けます。

練習問題:マイナス圏の上向きクロス

MACDが−2、シグナルが−3なら、MACDはシグナルより上ですがゼロより下です。「シグナルを上回っている」と「短期EMAが長期EMAを上回っている」は区別できます。この数値は読み方のための仮の例です。

よくある疑問

MACDの値が大きい銘柄ほど強いですか?

MACD本体は価格差を使うため、価格水準や値動きの単位が違う銘柄同士を数値の大小だけで比べないようにします。

クロスしたらすぐ取引できますか?

この解説は売買ルールや収益性を示したものではありません。価格の位置、形成中かどうか、取引条件も別に確認する必要があります。

MT5実例3つ:MT5標準MACD12・26・9を価格と一緒に読む

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

下段の灰色の棒はEMA12−EMA26のMACD本体、赤い線はMACDの9期間単純移動平均です。棒をMACDとシグナルの差として表示する他のツールと区別してください。ゼロラインの交差と、赤いシグナルとの交差も別です。

実例1:GOLD H1、2026/09/10 23:00までの表示

MT5標準MACD12・26・9 GOLD H1 過去の実チャート
MT5標準MACD12・26・9 GOLD H1 過去の実チャート。画像を押すと拡大できます。

GOLDは下げに対して灰色の棒がマイナスへ広がる区間、その後に棒が短くなる区間を比較します。マイナスの縮小は下落の勢いが弱まる観察で、価格の上昇確定とは別です。

確認項目値
集計した直近210本の開始2026/08/28 19:00
集計した区間の安値4282.31
集計した区間の高値4529.21
最後の確定足の終値4316.39

表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。

実例2:USDJPY H1、2025/09/10 00:00までの表示

MT5標準MACD12・26・9 USDJPY H1 過去の実チャート
MT5標準MACD12・26・9 USDJPY H1 過去の実チャート。画像を押すと拡大できます。

USDJPYでは棒がゼロ付近を往復する区間を見ます。シグナルと何度も交差しても、元の価格が範囲内なら、大きな方向の始まりと決める根拠にはなりません。

確認項目値
集計した直近210本の開始2025/08/28 07:00
集計した区間の安値146.296
集計した区間の高値149.126
最後の確定足の終値147.366

表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。

実例3:EURUSD H1、2026/07/20 00:00までの表示

MT5標準MACD12・26・9 EURUSD H1 過去の実チャート
MT5標準MACD12・26・9 EURUSD H1 過去の実チャート。画像を押すと拡大できます。

EURUSDではゼロより下で棒が赤線を上回る場面を探します。短期の改善と中長期の方向を分け、価格が直近高値を越えるかも同じ時刻で照合します。

確認項目値
集計した直近210本の開始2026/07/07 07:00
集計した区間の安値1.13751
集計した区間の高値1.14816
最後の確定足の終値1.14260

表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。

設定と表示の定義はMetaTrader 5公式ヘルプで確認できます。

チャート分析のボリンジャーバンドの見方|収縮・拡大・バンドウォーク

ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に、価格のばらつきに応じて幅が変わる線を表示する指標です。チャート分析では、外側の線に触れたかだけでなく、幅・中央線・価格の位置を順に見ます。「上の線で売り、下の線で買い」と覚える前に、何が変化しているかを読み取りましょう。

三本の線と設定の意味

要素この記事の例
中央線終値の20期間単純移動平均
上側中央線+標準偏差の2倍
下側中央線−標準偏差の2倍
シフト0
時間足H1。20期間は20本であり20日ではない

標準偏差は、対象期間の価格が平均の周囲にどのくらいばらついているかを表す尺度です。計算の基本はMetaTrader 5公式ヘルプで確認できます。期間や偏差を変えると、同じ価格チャートでも線の位置と幅が変わります。

MT5実チャート:三本の位置と間隔を見る

GOLDのH1に期間20・偏差2・終値・シフト0のボリンジャーバンドを表示したMT5チャート
XMTrading・GOLD・H1、2026年9月13日撮影。緑の三本線がボリンジャーバンドです。横軸は配信元のサーバー時刻です。 画像を押すと拡大できます。

中央付近の比較的狭い部分と、9月10日〜11日付近の幅が広がる部分を見比べます。この図では下落中に下側のバンド付近で動く足もあり、下側への接触を直ちに反発の合図と扱えないことを観察できます。

上側と下側の間隔を見るときは、画面の拡大率もそろえます。別々の縮尺の画像を比べ、見た目だけでボラティリティが大きく変わったと決めないようにしましょう。

収縮と拡大を方向予測と分ける

1. 幅が狭くなる
2. 変化が起きる
3. 幅と方向を別々に確認

収縮は、計算対象の価格のばらつきが小さくなった状態です。拡大は、そのばらつきが大きくなった状態です。収縮したから次は上昇、というように方向が決まるわけではありません。狭い状態が続くこともあります。

拡大が見えてから「狭かった部分で分かっていた」と説明し直すと、確認できた時刻がずれます。収縮を観察した画像と、その後に拡大を観察した画像を分けて保存します。

バンドウォークとは?外側を沿う動き

価格が外側のバンド付近を沿うように進む動きをバンドウォークと呼びます。上側なら上昇方向、下側なら下落方向へ進む例があります。ただし、何本・どれだけ近ければ該当するかは説明によって異なります。

見えた状態追加で確認すること
外側へ一度接触ヒゲだけか、終値も近いか
外側付近に複数の足中央線の傾きと価格の高値・安値
内側へ戻った次の足も戻った状態を維持したか
上下の幅が急拡大両側の線がどう動いたかと元の値幅

MT5での設定・記録手順

  1. Bollinger Bandsを追加し、期間20・偏差2・シフト0・Closeを確認します。
  2. 確定した対象の足を一つ選びます。
  3. 価格が中央線の上か下か、外側の内か外かを記録します。
  4. 幅が直前より広いか狭いかを、同じ時間足・縮尺で見ます。
  5. その後の観察終了時刻を決め、戻った例と沿って進んだ例を両方残します。

練習で設定を変える場合は、一度に複数の項目を変えず、変更前の図も残してください。過去の一例にぴったり合う設定を探すことと、同じ読み方を身につけることは別です。

よくある疑問

偏差2なら価格は必ず内側に収まりますか?

収まりません。一定の分布を仮定した統計上の割合を、そのまま将来の相場の確率や反発率として扱わないでください。

RSIも同時に出せば確実ですか?

複数の指標を重ねても確実にはなりません。同じ価格から計算した指標同士なので、独立した証拠が単純に増えたとも限りません。

MT5実例3つ:ボリンジャーバンド20・偏差2を価格と一緒に読む

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

中央線は終値のSMA20、外側は中央線±標準偏差の2倍です。3本の位置だけでなく、幅が狭くなる過程と広がる過程を分けます。上の線への接触だけで下落を決めつけないでください。

実例1:GOLD H1、2026/09/10 23:00までの表示

ボリンジャーバンド20・偏差2 GOLD H1 過去の実チャート
ボリンジャーバンド20・偏差2 GOLD H1 過去の実チャート。画像を押すと拡大できます。

GOLDは下げる足と、外側の線が広がる区間を追います。下の線に触れ続ける場面を買い場と決めつけず、中央線までの戻りがどこで止まるかを見る練習です。

確認項目値
集計した直近210本の開始2026/08/28 19:00
集計した区間の安値4282.31
集計した区間の高値4529.21
最後の確定足の終値4316.39

最後の足までの終値20本から計算すると中央 4378.84、上側 4446.89、下側 4310.78。幅は上側−下側です。ここは過去の同一足を使った計算で、現在値ではありません。

表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。

実例2:USDJPY H1、2025/09/10 00:00までの表示

ボリンジャーバンド20・偏差2 USDJPY H1 過去の実チャート
ボリンジャーバンド20・偏差2 USDJPY H1 過去の実チャート。画像を押すと拡大できます。

USDJPYでは上下の外側に近づいた後、中央線へ戻る箇所を比較します。往復する部分だけを抜き出すと逆張りが簡単に見えるので、区間全体の抜けも残します。

確認項目値
集計した直近210本の開始2025/08/28 07:00
集計した区間の安値146.296
集計した区間の高値149.126
最後の確定足の終値147.366

最後の足までの終値20本から計算すると中央 147.063、上側 147.710、下側 146.417。幅は上側−下側です。ここは過去の同一足を使った計算で、現在値ではありません。

表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。

実例3:EURUSD H1、2026/07/20 00:00までの表示

ボリンジャーバンド20・偏差2 EURUSD H1 過去の実チャート
ボリンジャーバンド20・偏差2 EURUSD H1 過去の実チャート。画像を押すと拡大できます。

EURUSDは幅の細い区間から広がる区間を探します。収縮そのものに方向はないため、上段の高値・安値のどちらを終値で越えたかを併記します。

確認項目値
集計した直近210本の開始2026/07/07 07:00
集計した区間の安値1.13751
集計した区間の高値1.14816
最後の確定足の終値1.14260

最後の足までの終値20本から計算すると中央 1.14361、上側 1.14473、下側 1.14249。幅は上側−下側です。ここは過去の同一足を使った計算で、現在値ではありません。

表は直近210本を集計した値です。写真は前後の流れを見るため、さらに左側の足も含みます。過去の指標値を読むときは、データウィンドウで対象の足を指定してください。画面左上の指標欄に出る直近値を、この過去の足の値として転記しないことが大切です。

設定と表示の定義はMetaTrader 5公式ヘルプで確認できます。

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XAUUSD(ゴールド)を中心に裁量でエントリーしています。 プログラムも覚え、バックテストでチャートパターンの癖を覚えて裁量に取り入れてエントリーしています。

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