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ゴールドのチャート分析|方向の見方とシナリオの立て方

「ゴールドって、ニュースではよく見るけど、チャートは正直むずかしそう」
そんな印象を持っている人は、かなり多いと思います。
今回は 「ゴールド チャート分析 予測」 というテーマで、FXや投資を始めたばかりの人でも
イメージしやすいように、できるだけ噛み砕いて話してみます。


そもそも、ゴールドはなぜ注目されやすいのか

ゴールド(XAU/USD)は、株や仮想通貨とは少し立ち位置が違います。
よく「安全資産」と呼ばれるように、

  • 世界情勢が不安定なとき
  • インフレが気になるとき
  • 株が大きく下がっているとき

こういった場面で買われやすい特徴があります。
つまり、チャートだけでなく「世の中の空気」も価格に反映されやすいのがゴールドです。


初心者がまず見るべきは「方向」

ゴールドのチャート分析で、最初から細かいテクニカルを見る必要はありません。
まず意識したいのは、とてもシンプルなこと。

  • 今、上に向かっているのか
  • 下に向かっているのか
  • それとも横ばいなのか

これだけでも、無謀なエントリーはかなり減ります。
日足や4時間足など、少し大きめの時間足で流れを見るのがおすすめです。


ゴールドは「動くときは一気に動く」

ゴールドの特徴としてよく言われるのが、
静かな時間と、急に動く時間の差が激しいという点です。

チャートが落ち着いているときに無理に予測しようとすると、
「思った方向に動かない…」となりがち。
逆に、トレンドが出始めたあとは、想像以上にスッと伸びることもあります。

初心者のうちは、
「動き出したのを確認してからついていく」
この考え方のほうが、精神的にも楽です。


予測は「当てにいく」ものじゃない

ゴールドのチャート予測というと、
「次は上?下?」と当てたくなりますが、実はここが落とし穴です。

大事なのは、

  • 上に行ったらこうする
  • 下に行ったらこうする

というシナリオを用意しておくこと。
チャート分析は占いではなく、「準備」のために使うものだと考えると、
気持ちがかなり楽になります。


初心者がやりがちな失敗

よくあるのが、

  • 1分足や5分足ばかり見てしまう
  • 指標やニュース直前に無理に入る
  • ゴールドは簡単に儲かると思い込む

ゴールドは値動きが大きい分、リスクも大きいです。
最初は小さなロットで、「チャートの動きに慣れる」ことを優先したほうが、
結果的に近道になります。


ゴールドは「分かり始めると面白い」

最初は難しく感じても、

  • 流れを見る
  • 無理に予測しない
  • シンプルな視点を持つ

この3つを意識するだけで、ゴールドのチャートは少しずつ読みやすくなってきます。

「完璧に当てる」よりも、
「大きな失敗をしない」
これを目標にすると、ゴールド分析はグッと身近になります。

ゴールドの予測を条件文へ変える:上・下・見直しを先に書く

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

現在の金価格を予言する記事ではありません。過去のGOLD H1を使い、境界を保持した場合と割った場合を分け、予測の前提が崩れた時点を決める練習です。

実例1:GOLD H1、2025/10/21 16:00

ゴールドの予測を条件文へ変える 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界
ゴールドの予測を条件文へ変える 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

上昇中でも間の谷を割れば、強気の条件を見直します。山の平均から測った目標と実際の安値を比較してください。

根拠・経過価格・記録
点①4379.77
点②=黄色の境界4185.65
点③4381.35
紫線の確定終値4173.65
確認後90本の安値/高値4004.07 / 4188.10

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

GOLD H1 2026年2月3日の節目を比較する過去検証
GOLD H1 2026年2月3日の節目を比較する過去検証。画像を押すと拡大できます。
GOLD H1 2026年2月4日 5000の上と下を比較する過去検証
GOLD H1 2026年2月4日 5000の上と下を比較する過去検証。画像を押すと拡大できます。

二つの日付付き画像は、5,000を越えた事実と、その上を保ち続けたかを区別する補足です。現在の金価格の見通しではありません。

FXのチャート分析アプリ|裁量・自動化の目的別に選ぶ

裁量でもEAでも、思考を途中で止めないアプリ

FXのチャート分析アプリって、結局“見るため”の道具になりがちですよね。
ローソク足、MA、RSI…一通りの指標が表示できて、それを眺めるだけで終わってしまう。

でも、自分で裁量判断もして、さらに自動売買(EA)も組める立場に立つと、
アプリに求める役割がもう少し変わってきます。

“相場を見る”ではなく、
“相場の仕組みを捉えて再現して検証する”という方へ。

その両方をスムーズに行き来できるアプリは、実はそんなに多くありません。


裁量判断とEA思考は同じ画面にあるべき

裁量で狙うポイントって、
エントリーの位置や優位性を「今」のチャートで見つける作業ですよね。

一方EAは、
その瞬間の癖やパターンを ルールに言語化していく作業。

本来、両者は同じ目線を持っているのに、
環境が分かれるだけで思考が途切れる瞬間が出てしまう。

チャートはスマホ、EAはPC…
そうやってデバイスを跨ぐだけで、
分析の“温度”が変わるのを何度も感じました。

だからこそ、裁量と自動を切り替えずに並列できるチャートアプリは強い。


✅ どれが向いているかは「目的」で選ぶのが吉

目的・スタイルおすすめ
裁量トレード重視/チャートで仮説を試すTradingView
裁量しつつ、自分ルールをプログラムで回したいMT4/MT5
裁量もEAも、他の選択肢も視野にcTrader(対応口座)

「とりあえずチャート分析だけ」という段階なら TradingView、
「チャートから自動化まで」を見据えるなら MT4/MT5、
「将来的に柔軟に動きたい」なら cTrader もあり、という見立てです。
個人的には「TradingView」を愛用しています。


TradingViewとは

  • 世界・国内FXを含め、幅広い通貨ペアや金融商品のチャートを扱える、
    チャート分析の定番ツール。
    インジケーター数も多く、見やすいUI。
  • 本来は「チャート分析 + 手動トレードチェック用」がメインですが、条件の自動通知や
    アラート機能、外部ツールとの連携で「EA 的使い方」にできる可能性を秘めています(使う証券口座やブローカー次第)。
  • 裁量トレードと、将来的な自動化の設計段階 ―
    「まずはチャートで手動分析 → パターン化して通知 → 自動化へ」が自然な流れ。

「再現できる分析」は無駄にならない

裁量が上手くいった日ほど、再現性がほしくなる。
でもその手応えが、翌週には形を変えることもある。

そこで、自分の視点をそのままアプリ内に ルールプロットできたり
サイン化の途中段階まで落とし込める作りだと、分析が感覚で終わらない。

「何となく上手くいった日」を
「仕様化して検証できる日」に変えられる。

裁量を言語化し、EAのロジックへ渡せるというのは、
機能より“思考の連続性”を守ってくれる仕組みなんだと思います。


アプリが相場を楽にするわけじゃない

結局、アプリが勝たせるわけではない。
でも、思考の断絶をなくしてくれる仕組みは、
裁量にもEAにも必要でした。

・相場の癖を見て
・仕組みを抽出し
・ルールにして
・また裁量に戻って確認する

この循環を止めないアプリは、
派手さはないけれど長く残る類いの便利さです。

FX分析アプリでそろえる銘柄・時間足・設定

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

以下はPC版MT5の実画面です。スマートフォン版の操作画面や機能一覧として示したものではありません。アプリ間で比較するときは、提供元の価格系列、銘柄、時間足、足の時刻、適用価格、期間を一致させます。表示できる指標や描画機能は各アプリの公式説明で確認してください。

確認1:GOLD H1、SMA20とSMA60

分析ツール確認1 PC版MT5のSMA20とSMA60 GOLD H1
分析ツール確認1 PC版MT5のSMA20とSMA60 GOLD H1。画像を押すと拡大できます。

赤は終値20本の単純平均、青は終値60本の単純平均です。20本線は最近の変化を反映しやすく、60本線は遅れて動きます。交差の回数だけで判断せず、両方の傾きと価格の高安値を同時に読みます。

小さい画面では表示本数を増やした全体図と、判断する足の拡大図を分けて保存します。平均線の交差だけを拡大して切り取ると、それまでの下降が見えなくなるので、前後の高安値も残します。

確認2:USDJPY H1、RSI14

分析ツール確認2 PC版MT5のRSI14 USDJPY H1
分析ツール確認2 PC版MT5のRSI14 USDJPY H1。画像を押すと拡大できます。

下段のRSIは期間14、適用価格は終値です。70・30は過熱の目安で、売買を確定する線ではありません。価格が高値を更新し続ける間に70以上が続くこともあるので、先に上段の高安値を確認します。

RSIを追加した後も上段の価格を残し、対象の足の時刻をデータウィンドウで照合します。指標欄が細すぎると30・70の位置や推移を読み違えるため、価格と指標をそれぞれ拡大して確認します。

確認3:EURUSD H1、MT5標準MACD12・26・9

分析ツール確認3 PC版MT5のMT5標準MACD12・26・9 EURUSD H1
分析ツール確認3 PC版MT5のMT5標準MACD12・26・9 EURUSD H1。画像を押すと拡大できます。

下段の灰色の棒はEMA12−EMA26のMACD本体、赤い線はMACDの9期間単純移動平均です。棒をMACDとシグナルの差として表示する他のツールと区別してください。ゼロラインの交差と、赤いシグナルとの交差も別です。

MACDを別アプリと比べるときは棒の定義を先に確認します。同じ12・26・9でもシグナルの平均方法や表示方式が違えば、見た目は一致しません。

保存する項目例・確認理由
銘柄と配信元XMTrading GOLD。別業者のXAUUSDと同じ足になるとは限らない
時間足と時刻H1、足の開始時刻。未確定の足と比較しない
指標の種類と適用価格SMA/EMA、終値。期間だけでなく計算方法も残す
判断条件どの高安値・境界を終値で越えたら見直すか
利用目的分析・記録・価格確認・発注を区別する

アプリの多さや有料・無料で収益は決まりません。同じ条件で保存した過去の図を比較できるかが、学習用ツールを選ぶ際の実用的な確認点です。

FXのチャート分析の基本|ローソク足・トレンド・水平線を見る5つの手順

FXのチャート分析は、銘柄と時間足を確認し、ローソク足、高値・安値、支持・抵抗の順に見ると、判断の根拠を整理しやすくなります。最初から多くのインジケーターを表示する必要はありません。

このページでは、チャートを開いてから分析メモを作るまでを5つの手順にまとめます。学ぶ順番から知りたい方は初心者向けの学習ガイド、実際に試したい方は練習方法と問題も利用してください。

ローソク足は「始値・高値・安値・終値」を表す

ローソク足1本には、その期間の始値・高値・安値・終値がまとめられています。実体は始値と終値の間、ヒゲは実体から高値・安値までの部分です。終値が始値より高ければ陽線、低ければ陰線になります。色はチャートの設定で変わるため、赤だから必ず陽線とは限りません。

長い下ヒゲは、その期間に安値から価格が戻ったことを示します。ただし、1本の形だけで次の上昇や市場参加者の意図まで確定できるわけではありません。ローソク足と時間足の基礎は、OANDAのFXチャート解説も参考になります。

FXのチャート分析は、この5つの手順で進める

1.銘柄・配信元・時間足・日時を確認する

最初に「何の、いつの、どの時間足か」をそろえます。例えばGOLDのH1はゴールドの1時間足です。同じ名前に見えても配信元や商品仕様が異なる場合があるため、別のチャートと比較するときは銘柄名だけで判断しないようにします。

短い足だけを見る前に、一段長い足で全体の流れを確認する方法もあります。具体的な役割の分け方は時間足の選び方で説明しています。

2.確定したローソク足を読む

実体とヒゲの位置を確認し、「安値から戻った」「前の足より値幅が大きい」のように、見えている事実を書きます。右端の形成途中の足は形が変わるので、確定足を使う練習では対象から外します。

3.直近の高値・安値を比べる

  • 高値と安値がともに切り上がる:上昇傾向として整理。
  • 高値と安値がともに切り下がる:下降傾向として整理。
  • 高値と安値の方向がそろわない:混在・判断保留として記録。

ここでいう高値・安値は、各ローソク足すべてではなく、山や谷として目立つ箇所です。見る範囲を変えると判断も変わるため、「どの山と谷を比較したか」を印で残します。後から都合のよい箇所に置き換えないことが大切です。

4.近くの支持・抵抗の候補を絞る

過去に下落が止まった場所を支持(サポート)、上昇が止まった場所を抵抗(レジスタンス)の候補として確認します。現在の価格に近い目立つ場所から印を付け、反応がずれている場合は1本の線ではなく価格帯として記録します。

過去に止まった場所でも、次に必ず止まるわけではありません。水平線は観察する場所の目印です。斜めの流れを確認する場合は、平行チャネルの引き方も参考にしてください。

5.事実・仮説・見直す条件を分ける

例えば「高値が切り下がっている」は事実の記録、「戻りの途中かもしれない」は仮説です。さらに「直近高値との位置関係が変わったら見直す」と書くと、何を確認するかが明確になります。

根拠がそろわなければ「判断保留」で構いません。分析したことと、注文することは別です。実際の取引には損失管理やコストの確認も必要になります。

MT5の実チャートで、見る場所を確認する

ゴールドの1時間足。下落の中に短い戻りがあることを確認できるMT5実チャート。
XMTrading・GOLD・H1。2026年9月3日〜11日、2026年9月13日撮影。横軸はサーバー時間。過去の値動きを読むための学習用画像です。

この表示範囲では、左側より右側の価格が低くなっています。一方、その途中には上昇する区間もあります。「全体が下がっている」と「途中で戻している」は両立します。最後の数本だけを見た判断と、画面全体を見た判断を分けてみてください。

次に、気になる山と谷をそれぞれ選び、日時をメモします。図をタップすると原寸で開きます。同じ画像に線を引いた例は、平行チャネルの記事で比較できます。

初心者が迷いやすい3つの点

指標を増やすほど判断しやすくなる?

まず、その指標で何を確認したいかを決めます。似た情報を重ねるだけなら、根拠の数が増えたように見える場合もあります。必要性を説明できるものから使いましょう。

線は実体とヒゲのどちらに合わせる?

どちらを基準にしたかを明記し、比較中は基準を変えないようにします。反応がばらつく場所は価格帯として扱い、きれいに見せるために線を何度も動かさないようにします。

予想が当たれば、分析は正しかった?

1回の結果だけでは判断できません。結果を見る前に根拠を書いていたか、決めた確認条件を守れたかも振り返ります。偶然の値動きと、繰り返せる観察手順を分けます。

分析を終える前の確認リスト

  • 銘柄・時間足・日時を記録した。
  • 確定足と形成途中の足を区別した。
  • 比較した高値・安値を示せる。
  • 近くの支持・抵抗の候補を説明できる。
  • 仮説を見直す条件、または判断保留の理由を書いた。

次は練習記事の問題と記録テンプレートを使って、同じ手順を自分の言葉で残してみましょう。

FXチャート分析の基本:流れ・境界・結果を一枚で読む

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

最初は指標を増やさず、左側の高安値、黄色線の根拠点、紫線の確定終値を追います。パターン名は最後に付け、先に価格と時刻で説明してみてください。

実例1:GOLD H1、2025/10/21 16:00

FXチャート分析の基本 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界
FXチャート分析の基本 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

左から上昇、山①、谷②、山③、黄色線の下への終値という順序を声に出して読みます。

根拠・経過価格・記録
点①4379.77
点②=黄色の境界4185.65
点③4381.35
紫線の確定終値4173.65
確認後90本の安値/高値4004.07 / 4188.10

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

実例2:EURUSD H1、2025/04/10 15:00

FXチャート分析の基本 実例2 EURUSD H1 番号付き高安値と判断の境界
FXチャート分析の基本 実例2 EURUSD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

上下を反転して読む練習です。谷が二つの時点と、間の山を越えた時点を区別します。

根拠・経過価格・記録
点①1.08874
点②=黄色の境界1.10942
点③1.09121
紫線の確定終値1.10962
確認後90本の安値/高値1.10898 / 1.14733

答え合わせ:測定目標へ到達(2025/04/11 03:00)。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

実例3:GBPUSD H1、2026/01/05 18:00

FXチャート分析の基本 実例3 GBPUSD H1 番号付き高安値と判断の境界
FXチャート分析の基本 実例3 GBPUSD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

同じ見た目でもその後が違う例。形の名前だけで次の値動きを決めないことを学びます。

根拠・経過価格・記録
点①1.34004
点②=黄色の境界1.35010
点③1.34128
紫線の確定終値1.35240
確認後90本の安値/高値1.34029 / 1.35665

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。その後ネックラインの反対側へ終値で戻った(2026/01/06 18:00)。

チャート分析の練習方法|MT5実チャートの問題・解説と記録テンプレート

チャート分析の練習は、観察する範囲を決める→根拠を書く→後から見直すという順番で進めます。値動きを眺めるだけで終わらず、判断前と判断後のメモを分けるのがポイントです。

このページには、すぐに試せる練習手順、MT5の実チャートを使った作図問題、コピーして使える記録テンプレートを用意しました。チャートの用語がまだ難しい場合は、先にFXのチャート分析の基本を確認してください。

練習に用意するもの

  • 銘柄・日時・時間足を確認できるチャート
  • 画像を保存する手段と、メモ帳や表計算ソフト
  • 今回観察するテーマ(高値安値、水平線など)

最初は売買をせず、画面を読む練習だけでも始められます。有料の練習ツールを買う前に、自分が練習したいことを決めましょう。ツールを選ぶ場合は、過去の値動きをどこまで隠せるか、操作と記録が続けやすいかを確認します。

1.テーマと区間を先に決める

例えば「ゴールドの1時間足で、目立つ高値と安値を選ぶ」と決めます。最初から複数の指標や売買パターンを同時に試すと、何を振り返ればよいか分かりにくくなります。結果のよかった場面だけを選ばず、事前に決めた期間から順番に確認します。

2.事実を短く書く

「上がりそう」ではなく、「比較した2つの高値は後の方が低い」「安値は更新していない」のように、チャート上の箇所を示せる言葉で書きます。判断が分かれる場合は、迷った理由も残します。

3.仮説と、取り消す条件を書く

事実から考えた仮説を別の欄に記録します。そのうえで、次に何を確認するか、何が変わったら仮説を見直すかを書きます。「判断保留」も練習の記録に含めて構いません。

4.結果を見る前の画像を保存する

先の値動きを隠した練習では、判断した時点の画像を先に保存します。画面のスクロールだけで未来を隠している場合は、別の時間足への切り替えや表示位置の移動で先が見えてしまわないように注意します。

5.後から見た事実を別に記録する

最初のメモは書き換えず、後から分かったことを追記します。売買も練習する場合は、値動きの読み方とは別に、取引コストや約定条件を含めて記録します。作図の正解例を見ただけで、手法の利益が確認できたとは扱いません。

練習問題:ゴールドの実チャートに平行チャネルを引く

次の画像は、先の値動きを隠す形式ではなく、表示されている期間を振り返る作図練習です。将来の値動きを当てる問題ではありません。解説を開く前に、次の問いをメモしてください。

作図練習用のゴールド1時間足。平行チャネルや起点のラベルを描く前のMT5実チャート。
XMTrading・GOLD・H1。2026年9月3日〜11日。2026年9月13日にMT5で撮影。横軸はサーバー時間。タップで拡大できます。
  1. この範囲全体の方向と、その途中の短い逆方向の動きを説明してください。
  2. 右下がりの上側の線を引くための高値を2つ選び、日時を記録してください。
  3. その線と平行な下側の線を、どの安値に合わせますか。
  4. 引いた線を超える足はありますか。線の外に出た事実をどう記録しますか。
解説と作図例を開く

表示範囲全体では下落していますが、途中には短い上昇もあります。作図例では高値A(9月3日18:00)と高値B(9月9日16:00)を結び、安値C(9月4日16:00)を通る平行線を引きました。

解説図。高値AとBを結んだ基準線と、安値Cを通る平行線で下降チャネルを描いた例。
元のMT5チャート上で線とA・B・Cを描画した作図例。時刻はサーバー時間です。

上側の線を超えるローソク足もあります。線は必ず反発する境界ではなく、観察するための目安です。別の起点を選んだ場合は、線がどのように変わったかと、その起点を選んだ理由を比べます。この例と一致したかだけで正誤を決めないでください。

操作と考え方の詳しい説明は平行チャネルの引き方にまとめています。

コピーして使えるチャート分析の記録テンプレート

次の項目をメモ帳や表計算ソフトにコピーし、1回の練習ごとに残します。

【判断する前】
銘柄/配信元:
時間足:
対象日時/時刻の基準:
今回の練習テーマ:
確認できる事実:
選んだ高値・安値の日時:
仮説:
次に確認する条件:
仮説を取り消す条件:
判断保留にした理由:
判断時点の画像名:

【後から振り返る】
後で確認した事実:
事前のメモを守れたか:
先の値動きを見て判断していなかったか:
次回も同じ手順で確認する点:

答え合わせでは「当たった」以外も確認する

  • 選んだ高値・安値を、画像の中で指し示せるか。
  • 事実と仮説を分けて書けたか。
  • 結果を見てから線や条件を変更していないか。
  • 判断できなかった場面も記録に残っているか。

最初は1回の練習で1つのテーマを扱います。高値安値の比較に慣れたら水平線、その次に複数の時間足の比較へ進むと、何を追加したかを追いやすくなります。

練習時間はどのくらい必要?

全員に共通する上達までの時間は決められません。まずは短い時間でも、観察から記録まで終えられる量にします。例えば1つの画像について根拠を残すところまでを、1回の区切りにしてください。

スマートフォンだけでも練習できる?

チャートの観察とメモはできます。線の細かい位置が確認しにくければ画像を拡大し、銘柄・時間足・日時が読める状態で保存します。細かな作図は大きな画面と使い分けても構いません。

同じ問題を繰り返してよい?

操作を覚える反復には使えます。ただし、答えを覚えた問題で将来を予測できたとは判断しません。新しい区間でも同じ手順を使えるかを、別に確認します。

初めての方は初心者の学習ガイドから、用語を復習したい方はチャート分析の基本から進めてください。

練習課題:右側を隠し、判断を書いてから答え合わせ

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

紫線より右を紙などで隠して、銘柄・時間足・境界価格・確認条件・見直し条件を記録します。その後で右側を見せ、予想を変更せず経過を採点します。写真は説明用に選んだ事例なので、この3例から勝率は計算しません。

実例1:GOLD H1、2025/10/21 16:00

練習課題 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界
練習課題 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

課題:山の平均と谷の差を計算し、青線の価格を求めます。解答は価格表と結果欄にあります。

根拠・経過価格・記録
点①4379.77
点②=黄色の境界4185.65
点③4381.35
紫線の確定終値4173.65
確認後90本の安値/高値4004.07 / 4188.10

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

実例2:USDJPY H1、2026/07/30 13:00

練習課題 実例2 USDJPY H1 番号付き高安値と判断の境界
練習課題 実例2 USDJPY H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

課題:確認足終値から目標までの残り距離と、山の外側までの逆行距離を別々に計算します。

根拠・経過価格・記録
点①163.938
点②=黄色の境界163.266
点③163.895
紫線の確定終値162.814
確認後90本の安値/高値155.214 / 163.029

答え合わせ:測定目標へ到達(2026/07/30 16:00)。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

実例3:GBPUSD H1、2026/01/05 18:00

練習課題 実例3 GBPUSD H1 番号付き高安値と判断の境界
練習課題 実例3 GBPUSD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

課題:終値で黄色線の下へ戻った場合を無効化条件にしたら、どの足で見直すかを記録します。

根拠・経過価格・記録
点①1.34004
点②=黄色の境界1.35010
点③1.34128
紫線の確定終値1.35240
確認後90本の安値/高値1.34029 / 1.35665

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。その後ネックラインの反対側へ終値で戻った(2026/01/06 18:00)。

チャート分析 本

チャート分析の本は、用語を覚えるだけでなく、同じ条件を過去の足へ当てはめるために使います。ここでは出版社の紹介と書誌を確認したうえで、学習目的別に選ぶ方法と、実チャートでの確認課題をまとめます。

マーケットのテクニカル分析:体系を目次から選ぶ

ジョン・J・マーフィーの本。出版社の紹介には、トレンド、チャートパターン、移動平均、オシレーターなどが掲載されています。最初に知りたい用語を目次で探し、その章の定義を自分のチャートへ写して確認する読み方です。

パンローリングの書籍紹介で目次・対象市場を確認してから、必要な項目を選びます。

デイトレード:判断と行動を記録する

オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ著、日経BP刊。国立国会図書館の書誌で著者と書名を照合できます。読む際は、売買前の条件、条件を守れなかった場面、次に変える行動を別々に記録してください。書名だけを根拠に、短期売買の利益を期待する選び方は避けます。

国立国会図書館の書誌で目次・対象市場を確認してから、必要な項目を選びます。

株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書

足立武志著。出版社は株式のチャート例と練習問題を紹介しています。学習対象は株式なので、FXへ応用するときは取引時間、配信元、出来高の意味を確認します。株式の取引所出来高と、MT5のティックボリュームを同じ数量として比較しないようにします。

ダイヤモンド社の書籍紹介で目次・対象市場を確認してから、必要な項目を選びます。

併せて比較する:ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

足立武志著の「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版」は、日本株の企業分析を学ぶ本です。価格の形を読む本と、企業の業績や価値を調べる本の役割を分けて選んでください。

ダイヤモンド社の書籍紹介で目次・対象市場を確認してから、必要な項目を選びます。

読書後に残す確認メモ

記録項目確認する内容
本で定義した条件高安値・ネックライン・確定足を言葉と図で写す
過去の実チャート成立例だけでなく、未達や条件を失った例も残す
判断した時点右側を隠して条件を決め、後から線を引き直さない
市場の違い銘柄、配信元、時間足、出来高の種類を記録する

本を読んだことと、利益が得られることは別です。次の3課題では、境界を越えた足と、その後の経過を照合し、説明を再現できるかを確かめます。

本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題

実例はXMTradingのMT5で表示した過去の実チャートです。線と説明は当サイトで追加しました。時刻はMT5足の開始時刻で、日本時間への換算はしていません。緑の縦棒は高値・安値、左の短線は始値、右の短線は終値です。成功例と不成立・未達例を学習用に選んでおり、出現率や勝率を示す標本ではありません。

本の模式図を覚えた後は、きれいでない実際の山谷、確定足、未達例へ進みます。読書量や教材名だけで取引結果は決まらないので、次の観察記録を残してください。

実例1:GOLD H1、2025/10/21 16:00

本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界
本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題 実例1 GOLD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

章の知識を実例へ移す課題:山の価格が少し違っていても、どの条件で同じ形の候補と扱うかを書きます。

根拠・経過価格・記録
点①4379.77
点②=黄色の境界4185.65
点③4381.35
紫線の確定終値4173.65
確認後90本の安値/高値4004.07 / 4188.10

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

実例2:EURUSD H1、2025/04/10 15:00

本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題 実例2 EURUSD H1 番号付き高安値と判断の境界
本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題 実例2 EURUSD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

完成条件を説明する課題:谷二つだけの段階で、上昇確定と書かない理由を言葉にします。

根拠・経過価格・記録
点①1.08874
点②=黄色の境界1.10942
点③1.09121
紫線の確定終値1.10962
確認後90本の安値/高値1.10898 / 1.14733

答え合わせ:測定目標へ到達(2025/04/11 03:00)。同じ90本ではネックラインの反対側への終値の戻りを確認しなかった。

実例3:GBPUSD H1、2026/01/05 18:00

本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題 実例3 GBPUSD H1 番号付き高安値と判断の境界
本で覚えた形を実チャートで確かめる3つの課題 実例3 GBPUSD H1 番号付き高安値と判断の境界。画像を押すと拡大できます。

失敗条件を残す課題:教科書の目標に届かなかった例でも、最初に決めた境界を動かさず記録します。

根拠・経過価格・記録
点①1.34004
点②=黄色の境界1.35010
点③1.34128
紫線の確定終値1.35240
確認後90本の安値/高値1.34029 / 1.35665

答え合わせ:確認後90本では測定目標に未達。その後ネックラインの反対側へ終値で戻った(2026/01/06 18:00)。

FX-gold

FX-gold

XAUUSD(ゴールド)を中心に裁量でエントリーしています。 プログラムも覚え、バックテストでチャートパターンの癖を覚えて裁量に取り入れてエントリーしています。

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