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上昇フラッグの見方|旗竿・調整・上抜けをMT5実例3つで図解

上昇フラッグは、短い期間で上昇した後に、緩やかに下がる小さな平行チャネルができる形です。先行する上昇を旗竿、その後の調整を旗に見立てます。上側の線を抜ければ上昇再開の候補になりますが、下側へ崩れて調整が深まることもあります。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

上昇フラッグの形を、線と順番で理解する

上昇フラッグの基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. 先に目立つ上昇があるかを見る。長い横ばいの一部を切り取って、後から旗竿を作らない。
  2. 上昇の後の高値と安値が緩やかに切り下がっているか確認する。調整の値幅を先行上昇と比べる。
  3. 調整中の複数の高値と複数の安値を結ぶ。2本の線がほぼ平行で、同じ小さなチャネルを表すかを見る。
  4. 上側の線を終値で越えたか、その後もチャネル外に価格が残るかを確認する。旗竿の起点まで大きく戻るなら、短い調整としては読みづらい。

旗竿と旗を、先に分けて測る

上昇フラッグの「上昇」は旗竿の方向です。旗の部分は右下がり、または横向きの小さな調整として読みます。最初に旗竿の始点と終点を決め、その後の高値・安値を別に囲みます。長いレンジの中から都合のよい上昇だけを選ぶと、普通の往復までフラッグに見えてしまいます。

調整の深さは、旗竿上端から旗の最安値までの差と、旗竿の値幅を比べて考えます。深い下落をすべて「上昇途中の休憩」と扱わないことが大切です。旗竿の起点付近まで戻れば、小さな調整としての読みは弱くなります。

平行チャネルの線を、結果を見る前に固定する

高値側と安値側がともに下を向き、幅がほぼ一定ならフラッグです。幅がはっきり狭まるなら下降ウェッジ、上下が逆向きならペナントと比較します。実チャートのヒゲはすべて線へぴったり乗るとは限らないので、単発のヒゲと多数の足の位置を分けます。

掲載例の黄色線は、選んだ3高値・3安値それぞれに直線を当てはめた補助線です。2点を厳密に結ぶ手描き線とは少し違い、途中の点が線の上下にずれます。抜けた足が変わることもあるため、本記事と自分の線の結果を混ぜません。線を引き直して過去の上抜けを消すこともしません。

上側を越えた後、どこまでを候補とするか

ここでは、図の旗竿の始点足終値から持ち合い開始足終値までの値幅をHとし、抜けた足の上側線+Hを候補にします。始点の最安値から上端の最高値までを測る方法とは数値が変わります。Wileyの旗竿を投影する考え方を参照し、始点・終点を表に明示しています。

下がってくる上側線は、価格が横ばいでも越えられます。旗竿の高値更新が伴うか、抜けた後にチャネル内へ戻らないかも確認します。広い相場が下降中なら、短期の上昇フラッグが完成しても、大きな下降が終わったとは言えません。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

ペナントは高値が下がる一方で安値が上がり、幅が狭まります。フラッグは上下の線がほぼ平行です。上昇ウェッジは上下とも上を向いて幅が狭まる形なので、右下がりの上昇フラッグと区別できます。『上昇』は旗の傾きではなく、先行する上昇方向を表す呼び方です。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:EURUSD・15分足

目立つ上昇の後、高値と安値が下向きの帯へ移った例です。上側線を越えた後も、旗竿と同じ長さまで上へ伸びたかは別に確認します。

上昇フラッグ実例1の全体図:EURUSD 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 15分足。紫の確認足 2026/06/12 09:45 の後、2026/06/15 08:15 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
上昇フラッグ実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑥の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①高値 2026/06/11 22:30 1.15888
②安値 2026/06/12 00:00 1.15703
③高値 2026/06/12 02:00 1.15856
④安値 2026/06/12 04:15 1.15605
⑤高値 2026/06/12 06:30 1.15741
⑥安値 2026/06/12 08:45 1.15562

上側の黄色線は、番号を付けた3高値へ直線を当てはめています。2026/06/11 22:30の線の価格1.1590005から、2026/06/12 08:45の線の価格1.1570828へ移る補助線です。これは線上の計算値で、同時刻の実際のヒゲ値そのものではありません。

下側の黄色線は、番号を付けた3安値へ直線を当てはめています。2026/06/11 22:30の線の価格1.1571696から、2026/06/12 08:45の線の価格1.1555245へ移る補助線です。これは線上の計算値で、同時刻の実際のヒゲ値そのものではありません。

最初の番号の位置での上下の幅は18.3pips、最後の番号では15.6pipsです。フラッグは完全な平行ではなく、この程度の幅の違いを含む小さなチャネル候補です。幅の変化が大きいと感じたら、別の形として記録して構いません。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/06/12 09:45開始の足です。その確定終値は1.15721、同じ足にある確認線は約1.15690。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

青緑の旗竿は2026/06/11 19:30の終値1.15088から、2026/06/11 22:30の終値1.15786まで。H=0.0069800です。候補=抜け位置の線1.1568957+H=約1.16388。ヒゲの最高値・最安値で旗竿を測る方法とは数値が変わります。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約66.7pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

形の前180本の局所的な山・谷を同じ条件で調べると、確認終値と測定候補の間に明確な中間点はありませんでした。途中に障害がないという意味ではありません。より左側と上位足の水平帯も確認します。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/06/12 10:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。2本の線の交点より前だけを対象にした確認です。

確認足の次から90本では、最も高い価格は1.16211で、測定候補1.16388には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2026/06/12 10:00〜2026/06/15 08:15で、価格範囲は1.15561〜1.16211、最後の足の終値は1.16173です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

直近の反対側の転換点は1.15562です。線の内側へ戻ることに加え、この安値を下回る動きが出るかも見ます。交点を過ぎた元の線を延々と追うより、実際の後続の高値・安値へ観察を移します。

実例2:USDJPY・15分足

短期の上昇後にできた小さな下降チャネルです。上抜け直後には押しがありますが、右側では旗竿の高値も更新して進んでいます。

上昇フラッグ実例2の全体図:USDJPY 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 15分足。紫の確認足 2026/09/18 01:00 の後、2026/09/18 23:30 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
上昇フラッグ実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑥の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①高値 2026/09/17 20:00 156.092
②安値 2026/09/17 20:45 155.965
③高値 2026/09/17 21:15 156.056
④安値 2026/09/17 22:30 155.923
⑤高値 2026/09/17 23:00 156.020
⑥安値 2026/09/18 00:00 155.857

上側の黄色線は、番号を付けた3高値へ直線を当てはめています。2026/09/17 20:00の線の価格156.08969から、2026/09/18 00:00の線の価格155.99457へ移る補助線です。これは線上の計算値で、同時刻の実際のヒゲ値そのものではありません。

下側の黄色線は、番号を付けた3安値へ直線を当てはめています。2026/09/17 20:00の線の価格155.99469から、2026/09/18 00:00の線の価格155.86279へ移る補助線です。これは線上の計算値で、同時刻の実際のヒゲ値そのものではありません。

最初の番号の位置での上下の幅は9.5pips、最後の番号では13.2pipsです。フラッグは完全な平行ではなく、この程度の幅の違いを含む小さなチャネル候補です。幅の変化が大きいと感じたら、別の形として記録して構いません。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/09/18 01:00開始の足です。その確定終値は155.982、同じ足にある確認線は約155.971。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

青緑の旗竿は2026/09/17 17:00の終値155.634から、2026/09/17 20:00の終値156.065まで。H=0.43100です。候補=抜け位置の線155.97079+H=約156.402。ヒゲの最高値・最安値で旗竿を測る方法とは数値が変わります。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約42.0pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2026/09/17 04:00の高値156.256も確認します。確認終値からは約27.4pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/09/18 01:45開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。2本の線の交点より前だけを対象にした確認です。

その後90本の範囲では、2026/09/18 05:45開始の足が高値で測定候補156.402へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2026/09/18 01:15〜2026/09/18 23:30で、価格範囲は155.856〜158.042、最後の足の終値は156.840です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

直近の反対側の転換点は155.857です。線の内側へ戻ることに加え、この安値を下回る動きが出るかも見ます。交点を過ぎた元の線を延々と追うより、実際の後続の高値・安値へ観察を移します。

実例3:EURUSD・15分足

先行する大きな下落の中で反発し、その反発の後に小さな旗を作っています。最初の上抜け後に深く戻り、週をまたいだ後に測定候補へ触れるため、素直な初動の継続とは分ける例です。

上昇フラッグ実例3の全体図:EURUSD 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 15分足。紫の確認足 2026/05/22 07:45 の後、2026/05/25 06:15 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
上昇フラッグ実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑥の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①高値 2026/05/21 22:45 1.16232
②安値 2026/05/21 23:45 1.16114
③高値 2026/05/22 00:15 1.16194
④安値 2026/05/22 01:00 1.16140
⑤高値 2026/05/22 02:45 1.16181
⑥安値 2026/05/22 05:00 1.16086

上側の黄色線は、番号を付けた3高値へ直線を当てはめています。2026/05/21 22:45の線の価格1.1622430から、2026/05/22 05:00の線の価格1.1614942へ移る補助線です。これは線上の計算値で、同時刻の実際のヒゲ値そのものではありません。

下側の黄色線は、番号を付けた3安値へ直線を当てはめています。2026/05/21 22:45の線の価格1.1613653から、2026/05/22 05:00の線の価格1.1609075へ移る補助線です。これは線上の計算値で、同時刻の実際のヒゲ値そのものではありません。

最初の番号の位置での上下の幅は8.8pips、最後の番号では5.9pipsです。フラッグは完全な平行ではなく、この程度の幅の違いを含む小さなチャネル候補です。幅の変化が大きいと感じたら、別の形として記録して構いません。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/05/22 07:45開始の足です。その確定終値は1.16143、同じ足にある確認線は約1.16116。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

青緑の旗竿は2026/05/21 19:45の終値1.15943から、2026/05/21 22:45の終値1.16200まで。H=0.0025700です。候補=抜け位置の線1.1611648+H=約1.16373。ヒゲの最高値・最安値で旗竿を測る方法とは数値が変わります。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約23.0pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2026/05/21 14:15の高値1.16150も確認します。確認終値からは約0.7pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/05/22 08:45開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。2本の線の交点より前だけを対象にした確認です。

その後90本の範囲では、2026/05/25 01:15開始の足が高値で測定候補1.16373へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2026/05/22 08:00〜2026/05/25 06:15で、価格範囲は1.15873〜1.16480、最後の足の終値は1.16361です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

直近の反対側の転換点は1.16086です。線の内側へ戻ることに加え、この安値を下回る動きが出るかも見ます。交点を過ぎた元の線を延々と追うより、実際の後続の高値・安値へ観察を移します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

調整中の小さな反発を上昇再開と取り違えないようにします。斜めの上側線は時間が進むほど下がるため、同じ価格の横ばいでも線を越える場合があります。抜けた後に実際に高値が伸びるかも確認しましょう。旗竿の長さをそのまま上へ移した値は参考の測定であり、そこまで動く保証はありません。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」、Wiley刊行書のチャートパターン解説抜粋。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

トリプルボトムの見分け方|逆三尊との違いとMT5実例3つ

トリプルボトムは、近い価格帯に3つの谷ができる形です。同じ支持帯付近で下落が止まっている状況を整理できます。ただし、底を3回付けたことだけで上昇への転換は確定しません。谷の間の戻り高値を確認し、上側へ抜けるかを見ることが大切です。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

トリプルボトムの形を、線と順番で理解する

トリプルボトムの基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. 3つの谷へ向かう下落があったかを見る。広いレンジの一部なら、その範囲内の底候補として読む。
  2. 谷の安値を比較する。中央が大きく深い逆三尊と、おおむね同じ帯にある3つの谷を区別する。
  3. 谷の間の2つの戻り高値に注目する。高値が大きく異なるなら、斜めの線を越えたことと、高い方の戻り高値を越えたことを分ける。
  4. 3つ目の谷を作った後に、上側の確認線を終値で越えたかを確認する。上抜け後に支持帯へ戻る場合も観察する。

3つの谷を「同じ支持帯」として読む

3つの安値が近い帯で止まっていても、買いが優勢になったと断定できません。谷の間の戻り高値が下がるなら、下降三角形の下辺に3回触れた形にも見えます。中央だけ深くなっていれば逆三尊の候補です。名前を決めるより、安値の帯と戻り高値の位置を別に確認します。

ヒゲの安値が数pips違うことはあります。本記事の番号はヒゲの高安値に合わせています。実体の終値へ合わせる方法を選ぶなら、3つとも同じ方法で扱います。1つだけヒゲを無視して理想図へ近づけると、見た目に合わせた判断になります。

斜めの上抜けと、高い戻り高値の更新

②・④の戻り高値を結ぶネックラインを越えても、高い方の戻り高値がまだ頭上に残ることがあります。右下がりの線では特に、価格が大きく上昇しなくても線を越えられます。「上抜けの確認」と「以前の戻り高値更新」を分ける理由です。

3つ目の谷の後に支持帯を先に割れば、その5点の底候補は見直します。線を越えた後に元の支持帯へ戻った場合も、一度の反発と底値の維持を分けて記録します。

高さの測定と、目標へ届くまでの障害

本記事の測定はFidelityの資料に合わせ、形の最高値−最安値をH、高い方の戻り高値+Hを上値候補とします。斜めの線が低くなった場所からHを足す計算とは異なります。高い戻り高値を超える前は、箱の上抜けまで確認できていない候補です。

候補へ届く前に古い戻り高値や上位足の抵抗帯があります。上抜けを見たときには、確認足の終値からその抵抗帯までの距離と、支持帯へ戻った場合の距離も比べます。高い目標候補を書けることと、取引の損益比が良いことは同じではありません。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

逆三尊は中央の谷が左右より深く、トリプルボトムは3つの谷の深さが近い形です。戻り高値が下がり続ける場合は、下降三角形のようにも見えます。支持帯に3回触れているという事実と、下降が終わったという判断を分けましょう。下側の支持帯を先に割れば、底候補の想定を見直します。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:EURUSD・15分足

先行下落の後に、3つの谷が近い帯へ並んだ短期足の例です。戻り高値を結んだ線は緩やかに上向きです。線越え直後の下振れと、その後の大きな反発を同じ全体図で確認します。

トリプルボトム実例1の全体図:EURUSD 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 15分足。紫の確認足 2026/07/02 05:00 の後、2026/07/03 03:30 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルボトム実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①谷1 2026/07/01 21:15 1.13743
②山A 2026/07/01 22:00 1.13807
③谷2 2026/07/01 23:45 1.13730
④山B 2026/07/02 03:00 1.13823
⑤谷3 2026/07/02 03:30 1.13741

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=1.13807、④=1.13823なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3安値の最大差は1.3pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ9.3pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/07/02 05:00開始の足です。その確定終値は1.13855、同じ足にある確認線は約1.13829。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

この確認足では、高い方の戻り高値も終値で超えています。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値1.13823−最安値1.13730=H0.0009300。候補は高い方の戻り高値1.1382300+H=約1.13916です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約6.1pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

形の前180本の局所的な山・谷を同じ条件で調べると、確認終値と測定候補の間に明確な中間点はありませんでした。途中に障害がないという意味ではありません。より左側と上位足の水平帯も確認します。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/07/02 05:45開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

その後90本の範囲では、2026/07/02 09:45開始の足が高値で測定候補1.13916へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2026/07/02 05:15〜2026/07/03 03:30で、価格範囲は1.13770〜1.14717、最後の足の終値は1.14211です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの谷の支持帯を下抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:USDJPY・1時間足

急な下落の後、近い安値の帯を3回試しています。②と④の戻り高値の差は大きく、ネックラインは右下がりです。下降三角形にも似る境界的な例で、高い戻り高値が頭上に残っています。

トリプルボトム実例2の全体図:USDJPY 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 1時間足。紫の確認足 2025/12/26 08:00 の後、2026/01/02 14:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルボトム実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①谷1 2025/12/23 11:00 155.641
②山A 2025/12/23 16:00 156.532
③谷2 2025/12/24 04:00 155.544
④山B 2025/12/24 15:00 156.059
⑤谷3 2025/12/24 16:00 155.667

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=156.532、④=156.059なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3安値の最大差は12.3pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ98.8pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/12/26 08:00開始の足です。その確定終値は156.267、同じ足にある確認線は約155.956。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

ただしこの確認足では、高い方の戻り高値を終値ではまだ超えていません。箱の上抜けまで確認した実例としては扱いません。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値156.532−最安値155.544=H0.98800。候補は高い方の戻り高値156.53200+H=約157.520です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約125.3pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/12/23 00:00の高値157.046も確認します。確認終値からは約77.9pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

最初の15本の確認では、終値で確認線の内側へ戻る足はありませんでした。これは先へ伸び続けたことの証明ではなく、初動だけの観察です。

確認足の次から90本では、最も高い価格は156.989で、測定候補157.520には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/12/26 09:00〜2026/01/02 14:00で、価格範囲は155.732〜156.989、最後の足の終値は156.928です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの谷の支持帯を下抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:USDJPY・1時間足

3つの谷と2つの戻り高値を並べると底候補に見えますが、全体図では上抜け後に安値の帯へ戻っています。支持帯がその後も守られ続けた、と読み違えないための例です。

トリプルボトム実例3の全体図:USDJPY 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 1時間足。紫の確認足 2025/08/27 07:00 の後、2025/09/02 01:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルボトム実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①谷1 2025/08/25 09:00 147.089
②山A 2025/08/25 22:00 147.928
③谷2 2025/08/26 03:00 146.976
④山B 2025/08/26 10:00 147.897
⑤谷3 2025/08/26 19:00 147.088

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=147.928、④=147.897なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3安値の最大差は11.3pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ95.2pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/08/27 07:00開始の足です。その確定終値は147.933、同じ足にある確認線は約147.843。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

この確認足では、高い方の戻り高値も終値で超えています。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値147.928−最安値146.976=H0.95200。候補は高い方の戻り高値147.92800+H=約148.880です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約94.7pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/08/14 21:00の高値147.956も確認します。確認終値からは約2.3pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/08/27 08:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も高い価格は148.175で、測定候補148.880には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/08/27 08:00〜2025/09/02 01:00で、価格範囲は146.652〜148.175、最後の足の終値は147.158です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの谷の支持帯を下抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

低い戻り高値の近くで上抜けを見つけても、1つ前の高い戻り高値が上に残っていることがあります。どの線を確認条件にしたかを先に決めておくと、後から都合よく線を選ぶのを防げます。支持帯を損切りの検討材料にする場合も、そこまでの値幅や取引コストを確認し、形の名前を理由に許容損失を広げないことが必要です。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

トリプルトップとは?三尊との違いとMT5の実チャート3例

トリプルトップは、近い価格帯に3つの山ができる形です。上昇が同じ付近で止められている状況を整理できますが、3回止まったことだけで次の下落が決まるわけではありません。山の間の安値付近を下へ抜けるかを確認します。本記事は山の数よりも、高さの関係と下側の確認線に注目します。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

トリプルトップの形を、線と順番で理解する

トリプルトップの基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. 対象の3つの山に向かう上昇を確認する。全体が下降中なら、戻りの中の短期的な形として位置づける。
  2. 3つの高値を比較する。完全な同値でなくても同じ抵抗帯として説明できるか、中央だけ突出していないかを見る。
  3. 山の間の2つの谷から下側の確認線を考える。谷の高さが近ければ水平帯、違いが大きければ斜めの線と水平安値の両方を区別しておく。
  4. 3つ目の山の後、価格が下側へ抜けたかを確認する。斜めの線を割っても、低い方の谷をまだ割っていない場合は確認の強さを分けて記録する。

3つの山を「同じ抵抗帯」として比べる

三尊は中央が突出する形、トリプルトップは3つの山が近い帯にある形です。実際の価格は完全一致しません。3つの山の差を、その山から谷までの下落幅と比較すると、少しのヒゲ差なのか、中央だけ大きく高いのかを判断しやすくなります。「何pips以内なら成立」という共通の基準はありません。

3回目の高値を付けた時点では、抵抗帯を上へ抜ける可能性も残ります。上側に水平の抵抗帯、下側に切り上がる安値があれば、上昇三角形としても読めます。山が3つあるという理由だけで、下落する前提を作らないようにします。

斜めのネックラインと、低い谷の価格を分ける

②と④の谷を結んだ線をネックラインとして表示します。谷の高さが違えば斜めになります。上向きの線を割っても、②・④の低い方の安値をまだ割っていないことがあります。本記事では「終値で斜めの線を割った時点」と「2つの谷の安値をともに割った時点」を区別します。

低い方の谷まで割る確認を選べば、線だけの確認より遅くなることがあります。その分だけ売りを考える価格も低くなるため、確認が増えたことと残る値幅が大きいことは同じではありません。先に自分が使う条件を決めます。

箱の高さから測る目標候補

ここではFidelityの資料に合わせ、3つの山・2つの谷の最高値と最安値の差をHとし、最安値−Hを候補とします。斜めのネックラインを割った足の終値からHを引く計算とは別です。山と谷が作る価格帯を、下側へもう1つ置くと考えると分かりやすくなります。

3回目の山があるから候補を3倍遠くする、といった計算ではありません。低い方の谷より手前で線だけを割った例は、測定の前提となる箱の下抜けがまだ弱い候補として掲載します。途中に過去の支持帯があれば、測定価格より先にその帯との距離を確認します。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

中央が高い三尊天井と、3つの山が近いトリプルトップは区別します。ダブルトップの後に価格が戻り、3つ目の山ができることもありますが、山が増えた分だけ強いと判断できる根拠はありません。山の間の谷が切り上がる形は、上昇三角形のようにも読めます。名称を1つに決めるより、上側と下側のどちらを抜けたかを明示しましょう。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:EURUSD・1時間足

全体図では先行下落があり、その後の戻りの3つの山です。3高値は近い帯に並びますが、相場全体の大天井と断定する形ではありません。山の間の谷から確認線を引いています。

トリプルトップ実例1の全体図:EURUSD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 1時間足。紫の確認足 2026/07/01 15:00 の後、2026/07/07 09:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルトップ実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①山1 2026/06/26 15:00 1.14330
②谷A 2026/06/29 00:00 1.13786
③山2 2026/06/29 19:00 1.14297
④谷B 2026/06/30 08:00 1.13816
⑤山3 2026/06/30 18:00 1.14357

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=1.13786、④=1.13816なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3高値の最大差は6.0pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ57.1pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/07/01 15:00開始の足です。その確定終値は1.13701、同じ足にある確認線は約1.13845。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

この確認足では、低い方の谷も終値で割っています。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値1.14357−最安値1.13786=H0.0057100。候補は低い方の谷1.1378600−H=約1.13215です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約48.6pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2026/06/26 05:00の安値1.13531も確認します。確認終値からは約17.0pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/07/01 16:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は1.13608で、測定候補1.13215には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2026/07/01 16:00〜2026/07/07 09:00で、価格範囲は1.13608〜1.14717、最後の足の終値は1.14289です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの山の抵抗帯を上抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:USDJPY・15分足

先行上昇の後、3つの山が近い帯に並び、谷は切り上がっています。上昇三角形にも読める形が下側へ出た例です。3回の上値抑制だけで事前に方向を決めないための比較に使えます。

トリプルトップ実例2の全体図:USDJPY 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 15分足。紫の確認足 2026/08/07 04:15 の後、2026/08/10 02:45 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルトップ実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①山1 2026/08/06 19:15 158.544
②谷A 2026/08/06 22:00 158.285
③山2 2026/08/06 23:15 158.499
④谷B 2026/08/07 00:00 158.332
⑤山3 2026/08/07 01:00 158.493

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=158.285、④=158.332なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3高値の最大差は5.1pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ25.9pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/08/07 04:15開始の足です。その確定終値は158.405、同じ足にある確認線は約158.432。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

ただしこの確認足では、低い方の谷を終値ではまだ割っていません。箱の下抜けまで確認した実例としては扱いません。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値158.544−最安値158.285=H0.25900。候補は低い方の谷158.28500−H=約158.026です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約37.9pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

形の前180本の局所的な山・谷を同じ条件で調べると、確認終値と測定候補の間に明確な中間点はありませんでした。途中に障害がないという意味ではありません。より左側と上位足の水平帯も確認します。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

最初の15本の確認では、終値で確認線の内側へ戻る足はありませんでした。これは先へ伸び続けたことの証明ではなく、初動だけの観察です。

その後90本の範囲では、2026/08/07 15:30開始の足が安値で測定候補158.026へ初めて触れています。到達したことと、その間に有利な価格で注文・決済できたことは別です。

90本の範囲は2026/08/07 04:30〜2026/08/10 02:45で、価格範囲は156.660〜158.466、最後の足の終値は157.896です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの山の抵抗帯を上抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:GBPUSD・1時間足

戻り上昇の中で近い高値を3回付けています。斜めの下側線を割った後、右側では価格が再び上昇します。線割れと、箱の下側を越える下落の継続を区別する例です。

トリプルトップ実例3の全体図:GBPUSD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GBPUSD 1時間足。紫の確認足 2025/02/19 18:00 の後、2025/02/25 12:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
トリプルトップ実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①山1 2025/02/14 16:00 1.26292
②谷A 2025/02/17 01:00 1.25769
③山2 2025/02/17 21:00 1.26340
④谷B 2025/02/18 15:00 1.25814
⑤山3 2025/02/19 00:00 1.26391

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=1.25769、④=1.25814なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

①・③・⑤の3高値の最大差は9.9pipsです。完全に同値ではありません。形全体の高さ62.2pipsと比べて、同じ帯として読めるか、中央だけ突出していないかを確認します。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/02/19 18:00開始の足です。その確定終値は1.25705、同じ足にある確認線は約1.25846。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

この確認足では、低い方の谷も終値で割っています。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

形の最高値1.26391−最安値1.25769=H0.0062200。候補は低い方の谷1.2576900−H=約1.25147です。計算途中は小数を丸めず、最後に表示桁へ丸めています。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約55.8pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/02/14 07:00の安値1.25488も確認します。確認終値からは約21.7pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/02/19 22:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は1.25622で、測定候補1.25147には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/02/19 19:00〜2025/02/25 12:00で、価格範囲は1.25622〜1.26897、最後の足の終値は1.26247です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、3つの山の抵抗帯を上抜く動きです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

抵抗帯の中で先回りすると、上へ抜けて上昇が再開する可能性があります。下へ抜けてからも同じ帯へ戻ることがあります。斜めの確認線だけを割った例と、2つの谷の安値をともに割った例を混ぜて成功率を語らないようにします。この記事の3例は説明のために選んだもので、出現頻度や優位性を検証した集計ではありません。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

逆三尊の見方|3つの谷とネックラインをMT5実例3つで確認

逆三尊は、下落の後に3つの谷が並び、中央の谷が左右より深くなる形です。三尊天井を上下に反転させた形で、上昇への転換候補として観察します。中央の谷を底だと断定するための名前ではありません。2つの戻り高値を結んだ線を上へ抜けるまでは、下降途中の往復で終わる可能性もあります。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

逆三尊の形を、線と順番で理解する

逆三尊の基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. 左側の下落を確認する。チャートを狭く切り出して谷だけ数えると、レンジの小さな上下まで逆三尊に見えてしまう。
  2. 左の谷、中央の最も深い谷、右の谷を順に探す。右の谷が中央より高い位置で止まったかを見る。
  3. 谷の間にある2つの戻り高値を結ぶ。これが逆三尊のネックラインで、谷の底を結ぶ線ではない。
  4. 右の谷を作った後、終値がネックラインの上へ出るか確認する。斜めの線では、過去の戻り高値の価格と単純比較しない。

谷を数える前に、直前の下落を確認する

①の左肩から③の頭へ安値を更新し、⑤の右肩では中央の安値まで下げられなかった、という順で読みます。下落が続く中に出る小さな反発なのか、大きな下落の終盤なのかは、引いた全体図と上位足で分けます。右肩が中央より浅いだけでは、戻り高値を超えたことにはなりません。

三尊天井と逆三尊では、ネックラインの起点が入れ替わります。逆三尊は谷の底を結ぶ線ではなく、谷の間の②・④の戻り高値を結びます。谷を結んだ右上がりの線を越えた、という別の現象と混同しないでください。

左右の谷とネックラインの傾きを分ける

右肩が左肩より浅いなら、右側の安値が切り上がっています。右肩が左肩より深くても、中央より浅ければ逆三尊の候補として読めますが、左肩と同じ支持帯が守られたとは言えません。③より深い谷になった場合は、当初の逆三尊候補から外れます。

右上がりのネックラインは時間とともに高くなるので、越えるべき価格も上がります。右下がりなら線が下がってくるため、以前の戻り高値を更新せずに線を越えることがあります。斜めの線を越えたこと、②と④の高い方を超えたこと、上位足の抵抗帯を超えたことは、別々の確認です。

上値の候補と、押し戻されたときの確認

中央の安値から、中央と同じ足のネックラインまでの縦の高さがHです。上値候補=抜け位置のネックライン+H。線が傾く場合は、頭の足の線の価格と、抜けた足の線の価格を別々に求めます。図で見える斜めの距離をそのまま足しません。

線を越えた後に押したら、線の上で止まったのか、確定足が線の下へ戻ったのかを見ます。後に目標へ触れた例でも、その前に線の下へ戻っていれば、最初の上抜けから素直に続いた実例とは分けます。中央の安値を再び割ったときは、底候補の維持を見直す材料です。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

トリプルボトムは3つの谷がおおむね同じ深さです。逆三尊では中央だけが明確に深くなります。底値が大きく切り下がっている途中や、右の谷が中央を下回った場面では、きれいな逆三尊として扱いにくくなります。左右の谷の時間幅が違っても、それだけで否定する必要はありませんが、線の位置を説明できることが先です。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:USDJPY・15分足

先行下落の後、中央の谷③が最も深く、⑤はその安値を更新していません。ネックラインは右下がりです。最初の上抜けの後に下へ戻り、その後に候補へ届く順序を全体図で追う例です。

逆三尊実例1の全体図:USDJPY 15分足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 15分足。紫の確認足 2026/08/20 07:45 の後、2026/08/21 06:15 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
逆三尊実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2026/08/19 19:45 158.306
②山A 2026/08/19 20:45 158.602
③頭 2026/08/20 01:00 158.013
④山B 2026/08/20 04:45 158.553
⑤右肩 2026/08/20 05:00 158.290

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=158.602、④=158.553なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より1.6pips低い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/08/20 07:45開始の足です。その確定終値は158.560、同じ足にある確認線は約158.535。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は158.013、③と同じ足のネックラインは約158.576。縦の差H=0.56297です。目標候補=抜け位置の線158.53463+H0.56297=約159.098。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約53.8pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

形の前180本の局所的な山・谷を同じ条件で調べると、確認終値と測定候補の間に明確な中間点はありませんでした。途中に障害がないという意味ではありません。より左側と上位足の水平帯も確認します。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/08/20 09:15開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

その後90本の範囲では、2026/08/20 21:00開始の足が高値で測定候補159.098へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2026/08/20 08:00〜2026/08/21 06:15で、価格範囲は158.188〜159.172、最後の足の終値は158.992です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を下抜く押しです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:EURUSD・4時間足

大きな下落の後に中央の深い谷を作っています。②から④へ戻り高値が上がるので、ネックラインは右上がりです。線を越えても、測定した高さ全体を伸ばすとは限らないことを確認します。

逆三尊実例2の全体図:EURUSD 4時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/EURUSD 4時間足。紫の確認足 2025/08/06 16:00 の後、2025/08/27 16:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
逆三尊実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/07/29 16:00 1.15180
②山A 2025/07/30 04:00 1.15717
③頭 2025/08/01 12:00 1.13907
④山B 2025/08/01 20:00 1.15960
⑤右肩 2025/08/05 12:00 1.15268

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=1.15717、④=1.15960なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より8.8pips高い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/08/06 16:00開始の足です。その確定終値は1.16336、同じ足にある確認線は約1.16218。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は1.13907、③と同じ足のネックラインは約1.15930。縦の差H=0.0202262です。目標候補=抜け位置の線1.1621819+H0.0202262=約1.18241。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約190.5pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/06/24 16:00の高値1.16409も確認します。確認終値からは約7.3pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/08/08 08:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も高い価格は1.17418で、測定候補1.18241には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/08/06 20:00〜2025/08/27 16:00で、価格範囲は1.15731〜1.17418、最後の足の終値は1.16373です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を下抜く押しです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:GOLD・1時間足

広い範囲では上昇後の急落があり、その途中の反発に逆三尊候補ができています。左肩・中央・右肩を切り抜くと底に見えやすい例ですが、右側には再下落が残ります。

逆三尊実例3の全体図:GOLD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GOLD 1時間足。紫の確認足 2025/04/25 01:00 の後、2025/04/30 22:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
逆三尊実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/04/23 01:00 3312.61
②山A 2025/04/23 04:00 3386.40
③頭 2025/04/23 17:00 3260.04
④山B 2025/04/24 04:00 3367.25
⑤右肩 2025/04/24 09:00 3314.65

黄色のネックラインは②と④の戻り高値を結んでいます。②=3386.40、④=3367.25なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より2.04ドル幅高い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/04/25 01:00開始の足です。その確定終値は3367.00、同じ足にある確認線は約3350.60。終値が線の上にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は3260.04、③と同じ足のネックラインは約3375.58。縦の差H=115.5361です。目標候補=抜け位置の線3350.5978+H115.5361=約3466.13。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約99.13ドル幅です。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/04/21 17:00の高値3430.14も確認します。確認終値からは約63.14ドル幅の距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い抵抗帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/04/25 02:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も高い価格は3368.01で、測定候補3466.13には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/04/25 02:00〜2025/04/30 22:00で、価格範囲は3265.11〜3368.01、最後の足の終値は3295.78です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を下抜く押しです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も上昇が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

上抜け後に戻る場面を確認するときは、線の上で下げ止まるか、再び下へ潜るかを分けて記録します。『ネックラインに戻ったら必ず上がる』と決めつけると、抜けが続かなかった実例を見落とします。中央の谷から線までの高さを使う測定値も、将来の上値を保証しません。上位足の抵抗帯が近ければ、そこまでの距離も確認します。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」、Schwab「Identifying Head-and-Shoulders Patterns」。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

三尊天井の見方|ネックラインの引き方とXM・MT5の実例3つ

三尊天井は、上昇した後に3つの山が並び、中央の山が左右より高くなる形です。英語ではヘッド・アンド・ショルダーズと呼ばれます。山を見つけただけでは下落への転換は確認できません。山の間にある2つの谷を結ぶネックラインを、価格が下へ抜けるかを観察します。

「どこが形なのか」「どの線を越えたら完成なのか」「完成後はどこまでが候補なのか」を、基本図とXMTrading MT5の実チャート3例で確認します。各例は全体図と詳細図を並べ、起点の価格、成立の終値、候補の計算、到達しなかった動きまで残しています。

三尊天井の形を、線と順番で理解する

三尊天井の基本形を説明する当サイト作成の模式図
基本の模式図/実データではありません。実例の赤い輪郭に対応する形を先に確認します。 画像を押すと拡大できます。
  1. まず形の左側を見る。高値や安値を切り上げていたか、少なくとも対象の山へ向かう上昇があったかを確認する。
  2. 左の山を左肩、中央の最も高い山を頭、右の山を右肩とする。左右の高さと幅は完全一致しなくてよいが、中央が明確に高いことを確かめる。
  3. 左肩と頭の間の谷、頭と右肩の間の谷を結ぶ。右肩の安値や、見やすい水平価格へ線を付け替えない。
  4. 右肩の後、ネックラインより下で足が確定するかを見る。線が傾いている場合は、その足の時刻における線の価格と終値を比べる。

左肩・頭・右肩を、上昇の流れの中で読む

左肩は上昇がいったん止まった山、頭はその後の高値更新、右肩は頭まで届かなかった再上昇です。「高値更新→押し→更新できない戻り」の順番が見えることに意味があります。3つの山だけを切り抜くと、下降中の戻りや大きなレンジにも同じ輪郭を見つけられます。まず左側まで引いて、どの上昇が失速した候補なのかを確かめます。

中央が明確に高ければ、左右の肩が完全な同値になる必要はありません。ただし、右肩が頭を上回ったら、その5点による三尊候補は作り直しです。チャートの右側が見えてから、別の山を頭へ移すと検証条件が変わります。候補を見つけた時点の5点を記録しましょう。

「右肩上がり」と「ネックライン右上がり」は別

右肩が左肩より高い形は、頭を超えなかった一方で、戻りの買いも残っている形です。右肩が左肩より低ければ戻りが浅い形ですが、それだけで下落の大きさや勝率は決まりません。肩の高低は①と⑤、ネックラインの傾きは②と④を比較します。この2組を混ぜないことが大切です。

ネックラインが右上がりなら、時間とともに確認線の価格が上がります。そのため、以前の谷の安値を更新しなくても線を割る場合があります。右下がりなら確認線の価格も下がるので、価格がより低くなって初めて終値で割れる場合があります。水平なら基準価格が変わりません。「傾きが違うと、同じ終値でも完成の判定時点が変わる」という違いであり、傾きだけからその後の値幅は断定できません。

成立後の目標候補を、縦の高さで測る

頭の高値から、頭と同じ足にあるネックラインまでの縦の差をHとします。斜めの線の長さを測ったり、頭の高値から抜けた足の終値を引いたりする計算ではありません。次に、抜けを確認した足の位置にあるネックラインの価格からHを引きます。目標候補=抜け位置のネックライン−Hです。

たとえば頭150.00、頭の足のネックライン148.00ならHは2.00です。抜けた足の線が148.20なら候補は146.20。確認足の終値が148.00なら、そこから候補までの差は1.80で、Hの2.00とは違います。実際に注文できる価格、費用、途中の支持帯も別に考えます。この高さによる考え方はSchwabとWileyの資料を参照し、以下の価格は当サイトが実データから計算しています。

線を抜けた足の読み方は、ブレイクアウト・ヒゲ抜け・だましの違いも参照してください。この記事では対象時間足の確定終値で線越えを確認します。未確定の足や、一瞬のヒゲだけの線越えとは分けます。

似たチャートパターンとの違い

トリプルトップは3つの山がおおむね同じ高さです。三尊天井は中央が高いことが特徴です。両者は似た反転候補ですが、同じ名前ではありません。また、右肩が伸びて頭を上回れば、当初想定した三尊の形から外れます。形を維持するために中央の山を別の場所へ移し続けないことが大切です。

XMTrading MT5の実チャート3例

黒地の緑色の価格バーはXMTrading MT5の過去データです。赤い輪郭、黄色の線、番号と測定候補は当サイトが後から説明用に加えています。3例は形の読み方を示すために選んだもので、勝率・出現頻度の標本ではありません。

時刻はMT5に表示される足の開始時刻で、日本時間の投稿時刻とは異なります。斜めの線の価格は、足が等間隔で並ぶチャートに合わせ、起点間の本数から計算しています。週末の空白時間を含む秒数で単純に割る方法とは異なります。数値は計算後に表示桁へ丸めています。

実例1:GOLD・1時間足

全体図の左側には大きな下落があり、その後の局所的な戻り上昇でできた三尊候補です。①から③へ高値を更新し、⑤は③を超えませんが①より高くなっています。右肩が高い三尊と、全体相場の天井を分けて読む例です。

三尊天井実例1の全体図:GOLD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GOLD 1時間足。紫の確認足 2026/05/11 03:00 の後、2026/05/15 01:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
三尊天井実例1の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2026/05/06 13:00 4722.90
②谷A 2026/05/06 15:00 4660.23
③頭 2026/05/07 18:00 4764.62
④谷B 2026/05/08 01:00 4676.87
⑤右肩 2026/05/08 09:00 4734.56

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=4660.23、④=4676.87なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より11.66ドル幅高い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2026/05/11 03:00開始の足です。その確定終値は4683.35、同じ足にある確認線は約4689.87。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は4764.62、③と同じ足のネックラインは約4673.75。縦の差H=90.8700です。目標候補=抜け位置の線4689.8700−H90.8700=約4599.00。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約84.35ドル幅です。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2026/04/27 03:00の安値4671.94も確認します。確認終値からは約11.41ドル幅の距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2026/05/11 15:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は4638.10で、測定候補4599.00には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2026/05/11 04:00〜2026/05/15 01:00で、価格範囲は4638.10〜4773.29、最後の足の終値は4662.20です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を上抜く戻りです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例2:GOLD・1時間足

2025年5月のGOLD・1時間足です。全体図では5月中旬の安値から反発し、①・③・⑤の3つの山へ進む流れを残しました。⑤は①より低い一方、②・④の谷はわずかに切り上がります。「右肩下がり」と「ネックライン右上がり」が同時に存在する例です。

三尊天井実例2の全体図:GOLD 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/GOLD 1時間足。紫の確認足 2025/05/29 01:00 の後、2025/06/03 22:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
三尊天井実例2の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/05/22 06:00 3345.34
②谷A 2025/05/22 17:00 3279.04
③頭 2025/05/23 20:00 3365.84
④谷B 2025/05/27 17:00 3284.94
⑤右肩 2025/05/28 12:00 3325.38

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=3279.04、④=3284.94なので右上がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より19.96ドル幅低い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/05/29 01:00開始の足です。その確定終値は3286.33、同じ足にある確認線は約3287.58。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は3365.84、③と同じ足のネックラインは約3281.33。縦の差H=84.5104です。目標候補=抜け位置の線3287.5818−H84.5104=約3203.07。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約83.26ドル幅です。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/05/21 04:00の安値3285.26も確認します。確認終値からは約1.07ドル幅の距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/05/29 13:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

確認足の次から90本では、最も低い価格は3245.32で、測定候補3203.07には届いていません。未到達はこの観察区間の結果です。ずっと届かないという予測ではありません。

90本の範囲は2025/05/29 02:00〜2025/06/03 22:00で、価格範囲は3245.32〜3392.02、最後の足の終値は3352.52です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を上抜く戻りです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

実例3:USDJPY・1時間足

上昇後、③の頭を更新できない⑤の右肩ができています。右肩は左肩より低く、②から④へ谷も下がるので、ネックラインは右下がりです。候補へ後に届いても、途中の反発を含むことに注目します。

三尊天井実例3の全体図:USDJPY 1時間足、先行する値動きと成立後90本を表示
全体図/USDJPY 1時間足。紫の確認足 2025/09/05 15:00 の後、2025/09/11 09:00 まで90本を観察。前の値動きも表示しています。 画像を押すと拡大できます。
三尊天井実例3の詳細図:赤い輪郭、黄色の境界線、紫の確認足、青い測定候補
詳細図/赤=高安を結ぶ輪郭、黄=ネックラインまたは上下の境界、紫の縦線=確認足、青の水平線=測定候補。詳細図の右端は確認後30本です。 画像を押すと拡大できます。

①〜⑤の場所と、線の根拠

図の番号 足の開始時刻(MT5) ヒゲの高安値
①左肩 2025/09/02 15:00 148.935
②谷A 2025/09/02 17:00 147.925
③頭 2025/09/03 10:00 149.126
④谷B 2025/09/04 04:00 147.780
⑤右肩 2025/09/04 18:00 148.768

黄色のネックラインは②と④の谷を結んでいます。②=147.925、④=147.780なので右下がりです。図の線はヒゲの先を基準にしています。実体の終値に合わせた線とは判定が変わるため、混ぜません。

⑤の右肩は①の左肩より16.7pips低い位置です。肩の高低はこの差、ネックラインの傾きは②・④の差で判断します。中央③と左右の肩の関係も、表の価格で確認できます。

どの足で成立を確認したか

紫の縦線は、2025/09/05 15:00開始の足です。その確定終値は147.287、同じ足にある確認線は約147.635。終値が線の下にあるため、この引き方では抜けを確認しています。時刻は足の開始表示で、判断できるのはその足が確定してからです。

測定候補はどこか・残る値幅はいくらか

③の頭の価格は149.126、③と同じ足のネックラインは約147.855。縦の差H=1.27143です。目標候補=抜け位置の線147.63500−H1.27143=約146.364。斜めの線に沿った距離ではなく、同じ足の価格差を使います。

確認足の終値からこの候補までの価格差は約92.3pipsです。これがチャート上の「残っている幅」です。H全体をそのまま取れる幅とは限らず、実際の約定、スプレッド、手数料、滑りを差し引いた利益を示していません。

候補へ進む途中では、形の前にある2025/08/27 20:00の安値147.281も確認します。確認終値からは約0.6pipsの距離です。ここでは形の前180本で前後2本より突出した山・谷のうち、候補との間にある最も近い価格を挙げています。1つの高安だけで強い支持帯と断定せず、周辺の反応と上位足でも確かめます。

その後の実際の動きと、想定を見直す場所

抜けの後、最初の15本以内では2025/09/08 00:00開始の足が終値で確認線の内側へ戻っています。これは初動の継続を見直す材料です。ネックラインへ触れただけの押し・戻りと、終値で反対側へ戻ったことを分けます。

その後90本の範囲では、2025/09/09 12:00開始の足が安値で測定候補146.364へ初めて触れています。ただし、その前に線内へ戻っています。途中で想定を見直した後の到達であり、最初の抜けを保ったまま直線的に進んだ成功例とは分けます。

90本の範囲は2025/09/05 16:00〜2025/09/11 09:00で、価格範囲は146.296〜148.565、最後の足の終値は147.711です。H1なら90時間分、M15なら22.5時間分、H4なら360時間分の足ですが、休場があるため暦上の経過時間とは一致しません。目標の判定はヒゲの接触で、取引履歴や利益の判定ではありません。

この図で次に追うのは、ネックラインへ戻った後の確定足と、⑤の右肩を上抜く戻りです。過去に線を抜けた事実を消すのではなく、その後も下降が続くという想定が保たれているかを見直します。

完成前・抜けた後・想定が崩れた後を分ける

右肩付近で先に下落を決めつけると、まだ上昇が続く場面に巻き込まれます。一方、抜けを確認した後でもネックラインへ戻ることがあります。戻りを待つ場合は、戻らず下落する可能性も含めて観察します。頭からネックラインまでの高さを下へ移した価格は測定上の参考であり、到達が約束された目標ではありません。

測定候補の値幅は、そのまま利益ではありません。注文を考える価格から、想定を見直す価格までの距離も必要です。たとえば候補まで40pips、見直し位置まで60pipsなら、費用前でも値幅の比は約0.67です。候補まで大きく動きそうという印象だけで、許容する損失を広げないようにします。これは計算例であり、掲載例で売買した記録ではありません。

ヒゲと実体の扱いはローソク足の基礎、途中の支持・抵抗は水平線の引き方、局所的な形と全体の流れは時間足とマルチタイムフレーム分析で確認できます。

MT5で同じ読み方を練習する

  1. 前の値動きが見えるまで引き、銘柄・時間足・5〜6個の転換点を固定する。
  2. 線の起点を記録し、右側を隠して、ヒゲか終値かという確認条件を決める。
  3. Hまたは最初の候補を計算し、確認価格から候補までの幅と、途中の水平帯までの幅を比べる。
  4. 右側を1本ずつ表示して、初動15本とその後90本を分けて記録する。線内への戻り、候補への初回接触、未到達も残す。
  5. 線の起点や旗竿を後から替えたら、元の判断とは別の候補として保存する。

この記事のような全体図と詳細図を1組で残すと、細部だけ見て相場全体の方向を取り違えにくくなります。成功した画像だけでなく、形が曖昧なもの、抜けなかったもの、目標へ届かなかったものも同じ条件で集めてください。

実例・測定方法の出典

実例:XMTrading MT5の過去チャートを当サイトで撮影。模式図・線・本文・価格計算は当サイト作成です。配信元や足の区切りが異なると高安値も変わります。掲載例に口座番号・取引履歴は含めていません。

一般的な定義・測定方法を確認した資料:Fidelity Investments「Identifying Chart Patterns」、Schwab「Identifying Head-and-Shoulders Patterns」、Wiley刊行書のチャートパターン解説抜粋。資料の株式向け成績・出来高の説明を、当サイトのFX・ゴールドの成績へ置き換えていません。測定価格への到達を保証する記事ではありません。

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XAUUSD(ゴールド)を中心に裁量でエントリーしています。 プログラムも覚え、バックテストでチャートパターンの癖を覚えて裁量に取り入れてエントリーしています。

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